幽霊姫は止まれない!
第三話 魔女の秘薬は『絶対』
外観と同じく部屋の中もシンプルながらに洗練された作りとなっており、外壁と同じく白い内壁のところどころに埋められた透かしタイルが美しい。また、室内には光を反射しキラキラと輝くそのタイルの他にも、至る所に鏡が埋められていて少し特徴的な作りをしていた。
「早速だけど、教えて欲しいの。魔女の秘薬がなんでも願いを叶えてくれるっていうのは本当かしら」
「ふふ。どうかしら、お望みならば試してみてはどう?」
「えっ」
そんな言葉と共にコトリと置かれた小さな小瓶に目が奪われる。瓶の色が濃いので中の液体の色はわからないが、この中の液体こそが魔女の秘薬なのだろう。
出し惜しみされるかと思っていただけに、こんなにあっさりと目の前に置かれ私は愕然とした。
「でも勘違いしないでね。願いが叶うかは貴女の使い方次第。それにすべての願いを叶えるものではないの」
すぐそばで説明してくれているローザの声が遠く感じる。
(これが魔女の秘薬……!)
好奇心で痛いくらいに心臓が跳ねる。この秘薬を飲めばどんな願いも叶うのだ。
どんなとはどんな? 私が今飲んだらどうなるの? 何が起こるの?
「早速だけど、教えて欲しいの。魔女の秘薬がなんでも願いを叶えてくれるっていうのは本当かしら」
「ふふ。どうかしら、お望みならば試してみてはどう?」
「えっ」
そんな言葉と共にコトリと置かれた小さな小瓶に目が奪われる。瓶の色が濃いので中の液体の色はわからないが、この中の液体こそが魔女の秘薬なのだろう。
出し惜しみされるかと思っていただけに、こんなにあっさりと目の前に置かれ私は愕然とした。
「でも勘違いしないでね。願いが叶うかは貴女の使い方次第。それにすべての願いを叶えるものではないの」
すぐそばで説明してくれているローザの声が遠く感じる。
(これが魔女の秘薬……!)
好奇心で痛いくらいに心臓が跳ねる。この秘薬を飲めばどんな願いも叶うのだ。
どんなとはどんな? 私が今飲んだらどうなるの? 何が起こるの?