幽霊姫は止まれない!
全てが気になって仕方ない。そんな気持ちが働いたのか、まるでその小瓶に吸い寄せられるように自然と手が瓶へと伸びる。
「だって私の作る魔女の秘薬は、恋の魔法。つまり――」
「エヴァ様、いけません!」
「あっ」
「くそ、わけがわからないものを貴女に飲ませるくらいならっ」
知りたい気持ちが溢れた私の手が小瓶に触れるその直前、一瞬早くオスキャルが小瓶を奪う。そして何かを決意したようにギュッと両目を瞑り、一気に小瓶の中身を呷った。
「……あら」
「ぐぅっ」
飲んだ瞬間、ビクリと体を大きく揺らしたオスキャルが喉を押さえふらりとする。
カランカランと音を立てて床に空の小瓶が転がった。
「オスキャル!」
「大丈夫、です、エヴァ……様……」
そんな私を片手で制した彼は、何かに耐えるようにじっとし、そしておもむろに壁に埋められている鏡へと近づいた。薬を飲んだ影響が見た目に出ていないか確認しようと思ったのだろう。
それが間違いだとも知らずに。
「――!」
「だって私の作る魔女の秘薬は、恋の魔法。つまり――」
「エヴァ様、いけません!」
「あっ」
「くそ、わけがわからないものを貴女に飲ませるくらいならっ」
知りたい気持ちが溢れた私の手が小瓶に触れるその直前、一瞬早くオスキャルが小瓶を奪う。そして何かを決意したようにギュッと両目を瞑り、一気に小瓶の中身を呷った。
「……あら」
「ぐぅっ」
飲んだ瞬間、ビクリと体を大きく揺らしたオスキャルが喉を押さえふらりとする。
カランカランと音を立てて床に空の小瓶が転がった。
「オスキャル!」
「大丈夫、です、エヴァ……様……」
そんな私を片手で制した彼は、何かに耐えるようにじっとし、そしておもむろに壁に埋められている鏡へと近づいた。薬を飲んだ影響が見た目に出ていないか確認しようと思ったのだろう。
それが間違いだとも知らずに。
「――!」