幽霊姫は止まれない!
「別に恋人の座を奪おうとは……流石に思ってませんわ。でも私は、私はずっとオスキャル様だけをお慕いしておりました! 国の宝であるソードマスターの貴方に一令嬢がこんな……それも令嬢から言うのはマナー違反かもしれませんが、それでも! 私の方が貴方を想っております! だからっ」
(でも)
「私だって! 想ってるわよッ!」
私が叫ぶように割り込んだせいで、その場がシン、と静まりかえる。
だがそんなこと、気にならなかった。
(オスキャルは、嬉しいって言ってくれたわ)
その言葉が私だって嬉しかったの。だって知らないなら、これから知っていけばいいということだから。私たちには知ってくという未来があるということだから。
「私だって想ってるわ。イェッタに負けないくらい、想ってるもの」
「そんなの、口ではいくらでも……」
「その夜会、出るわ」
「えっ!? エヴァ様が夜会に!?」
思わずといった風にオスキャルが驚きの声をあげるが、そんな彼の声を無視し私はただただイェッタの方をまっすぐ見ながら口を開いた。
(でも)
「私だって! 想ってるわよッ!」
私が叫ぶように割り込んだせいで、その場がシン、と静まりかえる。
だがそんなこと、気にならなかった。
(オスキャルは、嬉しいって言ってくれたわ)
その言葉が私だって嬉しかったの。だって知らないなら、これから知っていけばいいということだから。私たちには知ってくという未来があるということだから。
「私だって想ってるわ。イェッタに負けないくらい、想ってるもの」
「そんなの、口ではいくらでも……」
「その夜会、出るわ」
「えっ!? エヴァ様が夜会に!?」
思わずといった風にオスキャルが驚きの声をあげるが、そんな彼の声を無視し私はただただイェッタの方をまっすぐ見ながら口を開いた。