幽霊姫は止まれない!
だからこそ何度も使い熱でも出したら大変だ。
「聖女様の近くに張りこむことは許可できません」
いつもとは違う強い口調のオスキャルに少し驚いて目を見開く。そんな私に再びため息を吐いた彼は、持っていたサンドイッチをお皿に戻し、まっすぐ私に向き直る。
「彼女が善か悪かは関係ありません。俺は何よりもあなたを優先する。もちろんどんな状況でも必ず、それこそ命に代えてもお守りいたしますが」
そこまで言ったオスキャルは、一度言葉を区切り、そして再び口を開いた。
「聖女様の能力がわからない以上、そんな相手にエヴァ様を近付けさせるわけにはいきません。例え彼女の狙いが王太子殿下であろうとも、俺が大事なのは貴女です」
射貫くように真剣に見つめられ、そんなことを言われれば流石の私も若干恥ずかしさを感じ頬が熱くなる。
(なによ、どこの王子様を気取っているの)
まるで物語のヒロインになったかのような錯覚に陥りつつ、彼のこの言葉にはその言葉以上の意味はないと自身に言い聞かせた。
「聖女様の近くに張りこむことは許可できません」
いつもとは違う強い口調のオスキャルに少し驚いて目を見開く。そんな私に再びため息を吐いた彼は、持っていたサンドイッチをお皿に戻し、まっすぐ私に向き直る。
「彼女が善か悪かは関係ありません。俺は何よりもあなたを優先する。もちろんどんな状況でも必ず、それこそ命に代えてもお守りいたしますが」
そこまで言ったオスキャルは、一度言葉を区切り、そして再び口を開いた。
「聖女様の能力がわからない以上、そんな相手にエヴァ様を近付けさせるわけにはいきません。例え彼女の狙いが王太子殿下であろうとも、俺が大事なのは貴女です」
射貫くように真剣に見つめられ、そんなことを言われれば流石の私も若干恥ずかしさを感じ頬が熱くなる。
(なによ、どこの王子様を気取っているの)
まるで物語のヒロインになったかのような錯覚に陥りつつ、彼のこの言葉にはその言葉以上の意味はないと自身に言い聞かせた。