幽霊姫は止まれない!
隣国へ潜入した時はこのままの見た目で「偶然この色で生まれました」を通したが、王太子の護衛騎士に突如抜擢された護衛が王家と同じ色を持っている上にオスキャルというある意味私より断然有名な人間を連れていれば流石にバレてしまうだろう。
よって私たちの変装は必須。
そしてどうせ必須ならば。
「やっぱりここは、男装よね!?」
「俺に女装という変装を命じられなくてよかったと思うべきか、そもそもこの状況を嘆くべきか……!」
あっはは、とつい高笑いを漏らしながら変装後の姿を鏡で見て満悦している背後で、相変わらず項垂れているオスキャルを鏡越しにみる。
「でも、オスキャルの変装も素敵よ。銀の長髪、頭が賢そうにみえるわ」
「素敵よ、で止めておいてくれたらよかったのに」
ムスッと唇を尖らせるオスキャルについ笑ってしまう。
(素敵ってのも本心なのに)
もちろん後半も本心ではあるが、でもそう見えるという事実を告げただけで彼自身が愚かだなんて思ったこともない。
まぁ、その部分がわからないなら多少は察しが悪いとも言えるのだが。
よって私たちの変装は必須。
そしてどうせ必須ならば。
「やっぱりここは、男装よね!?」
「俺に女装という変装を命じられなくてよかったと思うべきか、そもそもこの状況を嘆くべきか……!」
あっはは、とつい高笑いを漏らしながら変装後の姿を鏡で見て満悦している背後で、相変わらず項垂れているオスキャルを鏡越しにみる。
「でも、オスキャルの変装も素敵よ。銀の長髪、頭が賢そうにみえるわ」
「素敵よ、で止めておいてくれたらよかったのに」
ムスッと唇を尖らせるオスキャルについ笑ってしまう。
(素敵ってのも本心なのに)
もちろん後半も本心ではあるが、でもそう見えるという事実を告げただけで彼自身が愚かだなんて思ったこともない。
まぁ、その部分がわからないなら多少は察しが悪いとも言えるのだが。