幽霊姫は止まれない!
そんな彼は長い銀の髪を後ろでひとつ結びにし、藍色の瞳は特別な道具で薄めの緑にしている。そしてその色を変えた瞳すら隠すほど前髪も長く、顔半分が隠れた状態だ。ちなみにその髪も、護衛という仕事上簡単に髪が取れてしまわないよう元々の髪としっかり結び準備はばっちり。
「前髪は? 邪魔じゃないかしら」
「銀だからですかね。光も十分透かしてますし、そもそも気配である程度わかります。目を瞑ったり壁の向こうを警戒するより断然楽ですよ」
「流石オスキャルだわ」
顔を隠す目的で前髪も長くしたため、前が見えるかが心配だったがそこはソードマスターということなのだろう。
全く意にも介した様子がない返答で安心すると同時に苦笑も漏らす。
こんなに優秀なのに、どうしていつも私に振り回されているというのが少し可笑しかった。まぁ、振り回していると自覚している私も大概ではあるが。
「前髪は? 邪魔じゃないかしら」
「銀だからですかね。光も十分透かしてますし、そもそも気配である程度わかります。目を瞑ったり壁の向こうを警戒するより断然楽ですよ」
「流石オスキャルだわ」
顔を隠す目的で前髪も長くしたため、前が見えるかが心配だったがそこはソードマスターということなのだろう。
全く意にも介した様子がない返答で安心すると同時に苦笑も漏らす。
こんなに優秀なのに、どうしていつも私に振り回されているというのが少し可笑しかった。まぁ、振り回していると自覚している私も大概ではあるが。