幽霊姫は止まれない!
そして銀髪の長髪という見た目に変わったオスキャルとは対照に、私は王家特有のピンクの長い髪をくるくると内側に巧みに隠し、その隠した髪を隠すように黒色の髪を被っている。短髪……ではあるが、それでもあまり短いと本物の髪を隠し、かつその髪との固定が上手くできないので短いとはいっても僅かにうなじが隠れるくらいの長さはあった。
「ねぇ、瞳もちゃんと隠れてる?」
鏡で確認したので問題はないが、念のためにとオスキャルの方を振り向きそう尋ねると、じっと私の顔を見たオスキャルがこくりと頷いた。
「隠れてますよ、ちゃんとその瞳も焦げ茶色です」
「ならよかった」
私は鏡にもう一度向き直り、問題ないと太鼓判を押してもらった瞳をじっくりと確認した。
(瞳の色を一時的に染めるなんて少し怖かったけど、案外平気ね)
濃い色にしたら見えるもの全てがその色合いになってしまったらどうしよう、なんて心配もしていたがそんなこともなく、最近の技術は素晴らしいと感心してしまう。
「そういえばこの濃い色、普段のオスキャルの髪色と同じね」
「えっ」
「ふふ、お揃いだわ」
「うぐっ、うぐぐ」
「ねぇ、瞳もちゃんと隠れてる?」
鏡で確認したので問題はないが、念のためにとオスキャルの方を振り向きそう尋ねると、じっと私の顔を見たオスキャルがこくりと頷いた。
「隠れてますよ、ちゃんとその瞳も焦げ茶色です」
「ならよかった」
私は鏡にもう一度向き直り、問題ないと太鼓判を押してもらった瞳をじっくりと確認した。
(瞳の色を一時的に染めるなんて少し怖かったけど、案外平気ね)
濃い色にしたら見えるもの全てがその色合いになってしまったらどうしよう、なんて心配もしていたがそんなこともなく、最近の技術は素晴らしいと感心してしまう。
「そういえばこの濃い色、普段のオスキャルの髪色と同じね」
「えっ」
「ふふ、お揃いだわ」
「うぐっ、うぐぐ」