幽霊姫は止まれない!
というかそもそもどこにいるのだろうか。
兄との結婚を望んだのに、兄からの返事は聞かず近寄らない。
まさか本当に三か月後に来るという災厄のためだけに結婚を望んでいて、兄の地位にも王太子妃の地位にも興味がないということなの?
(そこを調べないと)
「明日からは聖女の方にターゲットを絞って行動しなきゃね」
ふむ、と少し考え込みながらそう告げると、私のその言葉を聞いたオスキャルがぎょっとする。
「折角変装までして過ごしたのにですか!? まだ何の成果も得てませんけど!」
「その成果がオスキャルのモテに関しての話ならごめんなさい。貴方のモテは私が全ての人気をかっ攫っちゃったから、多分今後も期待できないわ」
「そ、そんな最後通告いりませんけど!? べっ、別に俺はその、好きな人にだけ好かれれば……というか、好きな人が幸せなら……それでいいって言うか……」
「え? ごめんなさい、ちょっとよく聞こえないんだけど」
「いいですそれでっ!」
何故か顔を真っ赤にしたオスキャルに首を傾げる。もしかして思春期が今頃きたのかしら。
兄との結婚を望んだのに、兄からの返事は聞かず近寄らない。
まさか本当に三か月後に来るという災厄のためだけに結婚を望んでいて、兄の地位にも王太子妃の地位にも興味がないということなの?
(そこを調べないと)
「明日からは聖女の方にターゲットを絞って行動しなきゃね」
ふむ、と少し考え込みながらそう告げると、私のその言葉を聞いたオスキャルがぎょっとする。
「折角変装までして過ごしたのにですか!? まだ何の成果も得てませんけど!」
「その成果がオスキャルのモテに関しての話ならごめんなさい。貴方のモテは私が全ての人気をかっ攫っちゃったから、多分今後も期待できないわ」
「そ、そんな最後通告いりませんけど!? べっ、別に俺はその、好きな人にだけ好かれれば……というか、好きな人が幸せなら……それでいいって言うか……」
「え? ごめんなさい、ちょっとよく聞こえないんだけど」
「いいですそれでっ!」
何故か顔を真っ赤にしたオスキャルに首を傾げる。もしかして思春期が今頃きたのかしら。