幽霊姫は止まれない!
「えぇ。こっそりビアンカ姉様とブランカ姉様が魔力を使って確認してくれたから、そこは間違いないわ」
与えられた部屋を抜け出す音をブランカ姉様が聞き、どっちへ向かったのかをビアンカ姉様が確認してくれているので間違いない。
そう説明しながら、ビアンカ姉様が確認してくれた場所を指さした。だが、確認したといっても目的地まではわからない。
「わかっているのは、ここまでなの」
「平民街の方ですか」
「えぇ。オスキャルは行ったこと、ある?」
「あー、そうですね、手前、までは?」
その歯切れの悪い言い方に思わず首を傾げる。
何か奥にあるというのだろうか。
「リンディ国にはスラム街なんてものはなかったはずだけど」
「そういう、その、治安が悪い系ではないと言いますか」
「あら。その言い方は何があるか知っているってことね」
「いやっ、その! 知識だけ、聞いた知識だけですよ!?」
「何よ。もったいぶるような場所があるの?」
与えられた部屋を抜け出す音をブランカ姉様が聞き、どっちへ向かったのかをビアンカ姉様が確認してくれているので間違いない。
そう説明しながら、ビアンカ姉様が確認してくれた場所を指さした。だが、確認したといっても目的地まではわからない。
「わかっているのは、ここまでなの」
「平民街の方ですか」
「えぇ。オスキャルは行ったこと、ある?」
「あー、そうですね、手前、までは?」
その歯切れの悪い言い方に思わず首を傾げる。
何か奥にあるというのだろうか。
「リンディ国にはスラム街なんてものはなかったはずだけど」
「そういう、その、治安が悪い系ではないと言いますか」
「あら。その言い方は何があるか知っているってことね」
「いやっ、その! 知識だけ、聞いた知識だけですよ!?」
「何よ。もったいぶるような場所があるの?」