幽霊姫は止まれない!
私は黒髪に更に茶色の帽子を被り、少しゆったりとした服で体型を誤魔化していた。
コーディネートのテーマはズバリ『貴族の令息がお忍びで出掛けようと思ったけど気取った服で若干浮いた』服である。
「ま、あまり体にフィットした服を着たら体型で男性じゃないとバレちゃうからってだけだけど」
そして平民っぽさを出すために少し布地の薄いものにしたかったのだが、それも体型がバレてしまうので却下したのだ。
対してオスキャルはと言うと。
「貴方、それほとんど騎士服じゃない」
「マントは外しました」
「逆に言えばマント以外は騎士服だっていっているようなものだけど!?」
「服のセンスに自信なんかありませんッ」
開き直ったようにそう宣言されがくりと項垂れる。だが、確かにわざわざ『銀髪に似合うやつで」なんて無茶を言ったのも私なので、何か言うに言えなかった。
「んー、ま、まぁいいわ。顔で騎士アピールするんだもの、服装だって多少騎士でもいいでしょう」
気を取り直し、今度は地図を机へ開く。
「聖女だけど、どうやら毎日どこかへ行っているみないなのよね」
「毎日、ですか?」
コーディネートのテーマはズバリ『貴族の令息がお忍びで出掛けようと思ったけど気取った服で若干浮いた』服である。
「ま、あまり体にフィットした服を着たら体型で男性じゃないとバレちゃうからってだけだけど」
そして平民っぽさを出すために少し布地の薄いものにしたかったのだが、それも体型がバレてしまうので却下したのだ。
対してオスキャルはと言うと。
「貴方、それほとんど騎士服じゃない」
「マントは外しました」
「逆に言えばマント以外は騎士服だっていっているようなものだけど!?」
「服のセンスに自信なんかありませんッ」
開き直ったようにそう宣言されがくりと項垂れる。だが、確かにわざわざ『銀髪に似合うやつで」なんて無茶を言ったのも私なので、何か言うに言えなかった。
「んー、ま、まぁいいわ。顔で騎士アピールするんだもの、服装だって多少騎士でもいいでしょう」
気を取り直し、今度は地図を机へ開く。
「聖女だけど、どうやら毎日どこかへ行っているみないなのよね」
「毎日、ですか?」