幽霊姫は止まれない!
(そうよね。お兄様は本人も強いってのと、近衛騎士に所属しているから騎士がいつもより多くても研修とか言って誤魔化せたものね)
だが戦闘能力を持たない聖女は違う。
そんな彼女に見習いをつけるのも怪しい。しかも彼女には、私たちが後をつけていることがバレているのだ。警戒されているはず。
何かいい方法はないだろうか? 彼女の後をつけたことがバレているのは痛いが、そこをなんとか誤魔化しつつ彼女に近付くいい何か。
そんな〝理由〟を求めてうーん、と頭を抱えた私は、ふとあることに気が付いた。
「娼婦って、いわば色恋営業ってことよね」
「全てがそうではありませんが、そういう面もありますね」
「なら、私がしてみようかしら」
「……は?」
私の口にした意味がわからなかったのだろう。オスキャルがポカンと口を開けた。
「こちらから近付けないなら、相手から近付いて貰うの」
「どういうことですか?」
「つまりは色恋営業よ」
「全く意味が分からないんですが」
「私、自分で言うのもアレだけどめちゃくちゃモテてるじゃない?」
「あー」
だが戦闘能力を持たない聖女は違う。
そんな彼女に見習いをつけるのも怪しい。しかも彼女には、私たちが後をつけていることがバレているのだ。警戒されているはず。
何かいい方法はないだろうか? 彼女の後をつけたことがバレているのは痛いが、そこをなんとか誤魔化しつつ彼女に近付くいい何か。
そんな〝理由〟を求めてうーん、と頭を抱えた私は、ふとあることに気が付いた。
「娼婦って、いわば色恋営業ってことよね」
「全てがそうではありませんが、そういう面もありますね」
「なら、私がしてみようかしら」
「……は?」
私の口にした意味がわからなかったのだろう。オスキャルがポカンと口を開けた。
「こちらから近付けないなら、相手から近付いて貰うの」
「どういうことですか?」
「つまりは色恋営業よ」
「全く意味が分からないんですが」
「私、自分で言うのもアレだけどめちゃくちゃモテてるじゃない?」
「あー」