幽霊姫は止まれない!
「どうか美しい人。俺に本当のことを教えていただけませんでしょうか」
「あら。近衛騎士様が、私に何をお求めなのでしょう」
(彼女がこの状況を受け入れてるのは、私が近衛騎士の格好をしているから、ということね)
にこりと余裕の笑みを見せる聖女の、その余裕さをそう推理する。もちろん先ほどの場所からそう離れてないこともわかっているからだろうが、それでも事実は別として異性にこうやって迫られれば多少なりとも警戒するものだが、彼女の本業の影響なのかなんなのか。
彼女からはそういった焦りも警戒も感じなかった。だがそれでは私は困るのだ。
(貴女の本心と本当の目的を教えて貰うんだからね!)
そのためにはまず、彼女のその余裕の仮面を剥がして貰わなくてはならない。
僅かな緊張から思わずごくりと唾を呑むが、私はそんな様子がバレないよう、彼女の真似をして余裕の笑みを作った。
「俺の望みはひとつ。貴女と──、ちゅうちゅうすることです!」
「ちゅっ……!?」
私のその言葉を聞いて明らかに彼女の頬が引きつる。
「あら。近衛騎士様が、私に何をお求めなのでしょう」
(彼女がこの状況を受け入れてるのは、私が近衛騎士の格好をしているから、ということね)
にこりと余裕の笑みを見せる聖女の、その余裕さをそう推理する。もちろん先ほどの場所からそう離れてないこともわかっているからだろうが、それでも事実は別として異性にこうやって迫られれば多少なりとも警戒するものだが、彼女の本業の影響なのかなんなのか。
彼女からはそういった焦りも警戒も感じなかった。だがそれでは私は困るのだ。
(貴女の本心と本当の目的を教えて貰うんだからね!)
そのためにはまず、彼女のその余裕の仮面を剥がして貰わなくてはならない。
僅かな緊張から思わずごくりと唾を呑むが、私はそんな様子がバレないよう、彼女の真似をして余裕の笑みを作った。
「俺の望みはひとつ。貴女と──、ちゅうちゅうすることです!」
「ちゅっ……!?」
私のその言葉を聞いて明らかに彼女の頬が引きつる。