幽霊姫は止まれない!
「基本的には私たちは吸われても吸血鬼にはならないって設定なんだけど、ちゅうちゅうされたいって人には妖艶な女吸血鬼から襲われるパターンと、吸血鬼に変えられてしまった令嬢に逆襲されるというパターンを選んで貰えるようになってるわ。今回はそっちが吸血鬼パターンをご希望だったから、薔薇を多く飾った部屋に案内したってわけ」
(前回案内された部屋は、ちゅうちゅうされる側の部屋だったってことかしら)
だから中から娼婦が襲うように飛び出してきて、部屋の内装もここと違った感じだたのかもしれない。
「薔薇が多いのは、吸血鬼を怖がる令嬢を演出してるからよ」
「確か薔薇って、生き血の代わりに吸血鬼が吸うんでしたっけ」
「そう。だから部屋に多く飾って魔除けにしてるけど、結局襲われちゃう──みたいなプレイで臨場感を出すんだけど、まぁあくまでも小道具だから、全部生花じゃなくて造花なのよね」
「小道具とかちゃんとしてて、本格的なんだな」
彼女の説明に思わず本心からそう返事してしまう。
ここまでしっかりと細部までこだわっているのは、なかなか手が込んでいた。結構高位の貴族がこの娼館を支援しているのかもしれない。
(前回案内された部屋は、ちゅうちゅうされる側の部屋だったってことかしら)
だから中から娼婦が襲うように飛び出してきて、部屋の内装もここと違った感じだたのかもしれない。
「薔薇が多いのは、吸血鬼を怖がる令嬢を演出してるからよ」
「確か薔薇って、生き血の代わりに吸血鬼が吸うんでしたっけ」
「そう。だから部屋に多く飾って魔除けにしてるけど、結局襲われちゃう──みたいなプレイで臨場感を出すんだけど、まぁあくまでも小道具だから、全部生花じゃなくて造花なのよね」
「小道具とかちゃんとしてて、本格的なんだな」
彼女の説明に思わず本心からそう返事してしまう。
ここまでしっかりと細部までこだわっているのは、なかなか手が込んでいた。結構高位の貴族がこの娼館を支援しているのかもしれない。