幽霊姫は止まれない!
相手を萎縮させては、聞きたい答えなんて聞けないだろう。
(でも、説明してくれなきゃ納得できないもの)
ふぅ、と小さく深呼吸した私は改めて聖女の前に立ち、そして彼女の瞳をしっかり覗き込んだ。
「どうして私じゃなくオスキャルに助けを乞うのよ!」
「……え?」
「……は?」
じっと見つめ、口にした『納得できない』部分。その部分を聞いた聖女もオスキャルも、途端に呆然とした顔になった。そのことに思わずムッとしてしまう。
「何よ、気になるじゃない。いい、私はこれでも一国の姫なの。更にオスキャルの主人でもあるの! それなのに! 主人の私を差し置いてオスキャルに助けを求めるのはおかしくないかしら!?」
「そこですかぁ」
「えぇ……?」
フンッと鼻をならし、一気に疑問を投げつけた私にオスキャルが呆れた顔を向けてきた。不満である。
そしてそんな私たちに戸惑った顔をするのは聖女だ。
「どういうこと?」
「あー。エヴァ様は、自分を先に頼って欲しいって言ってますね」
「えぇ? 体が弱く部屋に引きこもって幽霊のように過ごしてる幽霊姫、なのに?」
「それは仮の姿なの!」
(でも、説明してくれなきゃ納得できないもの)
ふぅ、と小さく深呼吸した私は改めて聖女の前に立ち、そして彼女の瞳をしっかり覗き込んだ。
「どうして私じゃなくオスキャルに助けを乞うのよ!」
「……え?」
「……は?」
じっと見つめ、口にした『納得できない』部分。その部分を聞いた聖女もオスキャルも、途端に呆然とした顔になった。そのことに思わずムッとしてしまう。
「何よ、気になるじゃない。いい、私はこれでも一国の姫なの。更にオスキャルの主人でもあるの! それなのに! 主人の私を差し置いてオスキャルに助けを求めるのはおかしくないかしら!?」
「そこですかぁ」
「えぇ……?」
フンッと鼻をならし、一気に疑問を投げつけた私にオスキャルが呆れた顔を向けてきた。不満である。
そしてそんな私たちに戸惑った顔をするのは聖女だ。
「どういうこと?」
「あー。エヴァ様は、自分を先に頼って欲しいって言ってますね」
「えぇ? 体が弱く部屋に引きこもって幽霊のように過ごしてる幽霊姫、なのに?」
「それは仮の姿なの!」