幽霊姫は止まれない!
「解決してくれたら、私の見解を教えるわよ。娼館のナンバーワン娼婦である私の意見。特別だと思わない?」
(特別?)
いや、惑わされている場合じゃない。
今私にとって一番重要な事件はそれではない。
それではないけれど、でも。
「知り……たい!」
「じゃあ、解決しなきゃね?」
「尽力するわ!」
「エヴァ様!?」
どうせ解決するなら、そういった特典があってもいいだろう。うん。別にナンバーワンの称号に興味が引かれたわけではないけれど!
「別にどっちももらっとこって思っただけよ」
「それ、ただの言い訳ですから! 攻略されただけですから!」
「失礼ね、攻略なんてされてな──」
「卿もよ。ヤキモチは事実。でも目に見えないのは理由があるから、そこの攻略の手立てを教えてあげてもいいわ」
「なっ、俺はそんな!」
「ちょっと!?」
勝手に攻略しただのするだのの話に巻き込まれていると気付き、思わず声を荒げる。
だが、そんな私をまさに『攻略済み』と判断したからか、聖女がオスキャルへと一歩近付いた。
「じゃあいいの? 貴方……その力、欲しいものがあるから手に入れたって口でしょう」
(特別?)
いや、惑わされている場合じゃない。
今私にとって一番重要な事件はそれではない。
それではないけれど、でも。
「知り……たい!」
「じゃあ、解決しなきゃね?」
「尽力するわ!」
「エヴァ様!?」
どうせ解決するなら、そういった特典があってもいいだろう。うん。別にナンバーワンの称号に興味が引かれたわけではないけれど!
「別にどっちももらっとこって思っただけよ」
「それ、ただの言い訳ですから! 攻略されただけですから!」
「失礼ね、攻略なんてされてな──」
「卿もよ。ヤキモチは事実。でも目に見えないのは理由があるから、そこの攻略の手立てを教えてあげてもいいわ」
「なっ、俺はそんな!」
「ちょっと!?」
勝手に攻略しただのするだのの話に巻き込まれていると気付き、思わず声を荒げる。
だが、そんな私をまさに『攻略済み』と判断したからか、聖女がオスキャルへと一歩近付いた。
「じゃあいいの? 貴方……その力、欲しいものがあるから手に入れたって口でしょう」