幽霊姫は止まれない!
そこで彼女に悪夢を与えたのは誰なのか。その答えへ近付くために、聖女が改めて口を開いた。
「……私が娼婦をしているのは、私のライフスタイルと合ってたからよ」
「ラ、ライフスタイル……?」
「あら。欲求には忠実、最高の仕事よ。ちゅうちゅうして差し上げましょうか?」
「いっ、いらないわよ!」
くすりと一瞬笑った彼女は、だがすぐに真顔へと表情を戻した。
「こんなに短時間でお金が稼げる、それは本当にありがたいことだわ。娼婦の仕事は世間から確かにあまりいい印象はないかもしれないけれど、でも、私はそこも含めて受け入れてた。まぁ、楽しかったし私の性格にも合ってたから、天職というやつかもしれないわね」
娼婦という仕事は少なからず自身の体と心をお金で明け渡す仕事になる。そのことを嫌悪し、望んで娼婦の道を歩む女性は少ないだろう。
(でも、聖女に悲壮感は……ない、わね)
だが彼女の表情はむしろどこか晴れやかで、彼女の言う通り本当に〝ライフスタイルに合っている天職〟なのだろう。
誇りを持って仕事をする彼女はキラリと輝き格好いいと思った。そんな彼女に少し心が痛くなる。
「……私が娼婦をしているのは、私のライフスタイルと合ってたからよ」
「ラ、ライフスタイル……?」
「あら。欲求には忠実、最高の仕事よ。ちゅうちゅうして差し上げましょうか?」
「いっ、いらないわよ!」
くすりと一瞬笑った彼女は、だがすぐに真顔へと表情を戻した。
「こんなに短時間でお金が稼げる、それは本当にありがたいことだわ。娼婦の仕事は世間から確かにあまりいい印象はないかもしれないけれど、でも、私はそこも含めて受け入れてた。まぁ、楽しかったし私の性格にも合ってたから、天職というやつかもしれないわね」
娼婦という仕事は少なからず自身の体と心をお金で明け渡す仕事になる。そのことを嫌悪し、望んで娼婦の道を歩む女性は少ないだろう。
(でも、聖女に悲壮感は……ない、わね)
だが彼女の表情はむしろどこか晴れやかで、彼女の言う通り本当に〝ライフスタイルに合っている天職〟なのだろう。
誇りを持って仕事をする彼女はキラリと輝き格好いいと思った。そんな彼女に少し心が痛くなる。