幽霊姫は止まれない!
 明確にそう言われたわけではなかったが、三か月後の災厄が流行り病であることや、彼女がその特効薬を持っていること。そして娼館での待ち合わせを指定したところを考えると黒幕は男性である可能性が高い。状況から言って、聖女を助けたその男性が、今回の敵だと思ったのだが──それなのに、善意だなんてそんなことあるのだろうか。
< 364 / 570 >

この作品をシェア

pagetop