幽霊姫は止まれない!
第六十四話 糸口を見つけるために!
「じゃあ、黒幕の目的は何なのかしら」
「流行り病で打撃を与えたいのか、助けたいのかはわかりませんね」
森から国内の聖女のいた孤児院まで病が流れてきたのなら、放っておいても病は流れてくるだろうが、それがいつかはわからない。本物の薬を渡し聖女を偽装してまで三か月後という日にちを固定ししたのだ、病原菌を王都でバラまくつもりのはず。
実際にかかった聖女が『どの薬も効かなかった』と言っているのだから、きっとこの薬以外に現状は特効薬がないのだろう。
ならば対処法がわからず必ず大量の被害を出ることは必須だ。王都にいるのは金持ちや貴族が中心。怨恨による犯行ならば、治療が間に合わず誰が死んでも構わないと思っている可能性だってある。
むしろ貴族が病に苦しむ様を見ながら、この災厄を預言して見せた聖女を婚約者として囲い、数少ない特効薬を王家が使ったとなれば反感は避けられない。
(それが狙いなのかしら)
「流行り病で打撃を与えたいのか、助けたいのかはわかりませんね」
森から国内の聖女のいた孤児院まで病が流れてきたのなら、放っておいても病は流れてくるだろうが、それがいつかはわからない。本物の薬を渡し聖女を偽装してまで三か月後という日にちを固定ししたのだ、病原菌を王都でバラまくつもりのはず。
実際にかかった聖女が『どの薬も効かなかった』と言っているのだから、きっとこの薬以外に現状は特効薬がないのだろう。
ならば対処法がわからず必ず大量の被害を出ることは必須だ。王都にいるのは金持ちや貴族が中心。怨恨による犯行ならば、治療が間に合わず誰が死んでも構わないと思っている可能性だってある。
むしろ貴族が病に苦しむ様を見ながら、この災厄を預言して見せた聖女を婚約者として囲い、数少ない特効薬を王家が使ったとなれば反感は避けられない。
(それが狙いなのかしら)