幽霊姫は止まれない!
「そんなことはないわ。オスキャルはオーラを纏えるけれど普通の人間だし」
「ソードマスターを普通の人間のカテゴリーに入れるんじゃないわよ!」
「私なんてむしろ病弱で城の奥に引きこもっている幽霊姫よ?」
「姫様はそもそも自分の足で歩いてないじゃない!」
「だって病弱なんだもの」
「うっかり転ばれたりしたら面倒なんで」
「だからって抱きかかえて進むな過保護ッ! せめて私に速度に合わせるとかしなさいよッ」
「チッ」
聖女の文句を受けて渋々自分の足で歩くことにする。まぁ、オスキャルに抱えて貰ったのは、馬車内で彼にもたれただけで動揺していた聖女の反応が気になったからなので降りることになったのは構わないのだが、オスキャルが私を下ろすことに戸惑いを見せたことに苦笑した。
(確かにこの森に毒草が自生していた可能性が高いから心配なのね)
毒草と言えど様々な種類がある。
その草を煎じてはじめて毒を抽出するものもあれば、その花や種などを直接食べるなどして中毒症状が起こるものもある。そして中には葉などに毒があり、触れて怪我をした時などから毒を受けてしまうものだってあるのだ。
「ソードマスターを普通の人間のカテゴリーに入れるんじゃないわよ!」
「私なんてむしろ病弱で城の奥に引きこもっている幽霊姫よ?」
「姫様はそもそも自分の足で歩いてないじゃない!」
「だって病弱なんだもの」
「うっかり転ばれたりしたら面倒なんで」
「だからって抱きかかえて進むな過保護ッ! せめて私に速度に合わせるとかしなさいよッ」
「チッ」
聖女の文句を受けて渋々自分の足で歩くことにする。まぁ、オスキャルに抱えて貰ったのは、馬車内で彼にもたれただけで動揺していた聖女の反応が気になったからなので降りることになったのは構わないのだが、オスキャルが私を下ろすことに戸惑いを見せたことに苦笑した。
(確かにこの森に毒草が自生していた可能性が高いから心配なのね)
毒草と言えど様々な種類がある。
その草を煎じてはじめて毒を抽出するものもあれば、その花や種などを直接食べるなどして中毒症状が起こるものもある。そして中には葉などに毒があり、触れて怪我をした時などから毒を受けてしまうものだってあるのだ。