幽霊姫は止まれない!
ふっと小さな笑みを溢し、サイラスの手が私の頬を優しく包む。
指で顎を固定され、そしてゆっくりとサイラスの顔が近付いて――
「そんなプレゼント、許すはずないでしょう!?」
ダァン! と音がしたかと思ったら、私の唇を守るように誰かの手のひらが覆う。
剣の握りすぎで皮膚がゴツゴツと固くなったその手のひらを、私は誰よりも知っていた。
「あっはは。プレゼントが届くの、遅れたらどうしようかと思っちゃった。はい、エヴァ。俺からのプレゼントだよ、しっかり捕まえておきな?」
突然現れた相手に全く驚くそぶりもないサイラスを見て、さっきのは彼がこの手のひらの主を呼びつけるためにわざとしたことだと気付く。
少し離れただけでまるで心が引き裂かれるように痛んだ、その相手に。
「なっ、は、はぁ!? お、俺は完璧に気配を消してっ」
「そうだね、気配はなかったけど、でも屋根の上に姿は見えてたよ。大丈夫? ソードマスターなのに間抜けすぎない? 力に過信しすぎちゃった?」
「えっ、めっちゃ呷ってくるんだけどこの王子様! 言っときますけど俺、今めっちゃ無敵ですからね!?」
指で顎を固定され、そしてゆっくりとサイラスの顔が近付いて――
「そんなプレゼント、許すはずないでしょう!?」
ダァン! と音がしたかと思ったら、私の唇を守るように誰かの手のひらが覆う。
剣の握りすぎで皮膚がゴツゴツと固くなったその手のひらを、私は誰よりも知っていた。
「あっはは。プレゼントが届くの、遅れたらどうしようかと思っちゃった。はい、エヴァ。俺からのプレゼントだよ、しっかり捕まえておきな?」
突然現れた相手に全く驚くそぶりもないサイラスを見て、さっきのは彼がこの手のひらの主を呼びつけるためにわざとしたことだと気付く。
少し離れただけでまるで心が引き裂かれるように痛んだ、その相手に。
「なっ、は、はぁ!? お、俺は完璧に気配を消してっ」
「そうだね、気配はなかったけど、でも屋根の上に姿は見えてたよ。大丈夫? ソードマスターなのに間抜けすぎない? 力に過信しすぎちゃった?」
「えっ、めっちゃ呷ってくるんだけどこの王子様! 言っときますけど俺、今めっちゃ無敵ですからね!?」