幽霊姫は止まれない!
「いや、どう考えても見合い相手はひとりでしょ。で、ビアンカ姫の方が相性がいいと思ったからブランカ姫が抜けて来た。正解じゃない?」
「根拠はあるのかしら?」
「根拠っていうか、そもそも見合い相手がふたりなら、ノルベルト公爵がエヴァの代わりに俺と繋げようとするのはおかしいでしょ。あと、ここにブランカ姫しかいないことも理由かな。アルゲイドから聞いてたけど、兄妹仲はめちゃくちゃいいんだから、エヴァを追ってきたとしてこの場にひとりしかいないなんてあり得ないからね」
(なるほど……っ!?)

 さも当たり前のように説明され、思わず口をポカンと開けてしまう。
 確かにサイラスの言う通りだった。

「どれだけ仲が良くてもずっと一緒じゃないわ。たまたま別行動をとっていただけかもしれないわよ」
「それはそうだね。でも、今一緒にいないのは、ビアンカ姫が絶賛見合い中だからでしょ」
 まるで見てきたかのように断言され、私とブランカ、ついでにオスキャルも思わず目を見開く。
< 628 / 629 >

この作品をシェア

pagetop