幽霊姫は止まれない!
もちろんそれはオスキャルの近くで高位貴族の令息であり、私を妖精姫だと勘違いして婚約の申込みをしてきたミック・ハッケルト公爵令息を近くで観察するためだった。
「そうですよ! それです! 合同訓練って、わかってます? 訓練なんです、遊びじゃないんですよ。しかも教える側!」
「そうね」
一気にヒートアップしたオスキャルに同意するように私も頷き彼の言葉を肯定する。
合同訓練、と名がついているのだ。当然訓練しに来たのであって遊びではないと私だって当然理解していた。だが、何故か私が理解していることを知ったオスキャルの表情が絶望に染まる。
「遊びじゃないのに、恋人を連れて合同訓練っておかしいでしょう……!」
そしてやっとオスキャルの言わんとしていることを理解した。つまり彼は。
「本気で恋人探しに来たってことね!?」
「んなわけあるかッ!」
私の結論に間髪入れずにオスキャルがそう突っ込む。元気そうで安心だ。
(折角訓練で格好いい姿を披露するのに恋人役の私がいたら、可愛い令嬢たちにモテないと不満を持っているのかと思ったけれど)
どうやらそうではなかったらしい。
「そうですよ! それです! 合同訓練って、わかってます? 訓練なんです、遊びじゃないんですよ。しかも教える側!」
「そうね」
一気にヒートアップしたオスキャルに同意するように私も頷き彼の言葉を肯定する。
合同訓練、と名がついているのだ。当然訓練しに来たのであって遊びではないと私だって当然理解していた。だが、何故か私が理解していることを知ったオスキャルの表情が絶望に染まる。
「遊びじゃないのに、恋人を連れて合同訓練っておかしいでしょう……!」
そしてやっとオスキャルの言わんとしていることを理解した。つまり彼は。
「本気で恋人探しに来たってことね!?」
「んなわけあるかッ!」
私の結論に間髪入れずにオスキャルがそう突っ込む。元気そうで安心だ。
(折角訓練で格好いい姿を披露するのに恋人役の私がいたら、可愛い令嬢たちにモテないと不満を持っているのかと思ったけれど)
どうやらそうではなかったらしい。