BaD
僕も負けじと彼女の背を追いかけた。

友達と楽しく会話していると、時がたつのは早いものだ。

あっという間におばあさんの家についた。

いつもは警察が見張っているのに、今日は運良くいなかった。


「おんぼろだね。」


第一印象を一言にまとめて僕は言った。

おんぼろな見た目は僕の家とあまり変わらない、違うのは桁外れな庭と家の広さだ。

彼女も僕の一言に同意した。


「おんぼろだわ。」


目的地に着いた時、さっきまで赤く染まっていた空は、少し雲行きが怪しくなり、薄暗くなり始めていた。
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