氷の花のように

秘密の連絡

海斗とはいつも、授業中に小さい紙でやり取りをしていた。
そこで話していたのは、

「好きな人」

についてだ。

そこでは、こんなやり取りがされていた。

美:海斗の好きな人だぁ〜れ?
海:さー、誰でしょうか??
美:ヒントヒント!
海:めっちゃかわいくて、優しい人!!
美:告白する予定は?
海:めちゃある
美:いついつ??
海:今日の掃除のときかな〜

海斗の好きな人を知っている私としては、かなり驚いた。
でも、楽しみと思ってニヤニヤしてしまう。
海斗はなんとなく顔が赤いような気がする。
そんなことを考えているときにふいに目があって、2人で笑ってしまった。


キーンコーンカーンコーン

いよいよ掃除の時間が始まる。
ここからが勝負だ。
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