氷の花のように

勝負の瞬間

その日、私達の生活班は教室のほうき担当だった。
ほうきの担当の人たちは、ゴミ箱のゴミを外にある集積所に持っていくことになっている。

海斗が話しかけてきた。
「美咲〜!2人でゴミ捨てに行こう!」
「もちろん!いいよ〜」

ついにこの時が来た。
席替えのときより心臓がバクバクしている。

階段を降り、外に出て、ゴミを2人で捨てた。

「さっき、掃除のときに告白するって言ってたよね?もう告ったん?」
「いや、今から。」

海斗の真っ直ぐな目線が私を見つめていた。

しばらくの沈黙の後、海斗はようやく口を開いた。






「俺、美咲のこと好き。だから付き合ってほしい。」






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