わけありくんを護ります
「あー……単刀直入に聞くんだけどさ」
少し聞きづらいって思う気持ちと、3人の方がきっと詳しいから聞いた方がいいって思う気持ち半々に、切り出した。
「【ヨイヤミ】って知ってるよね?」
「……っなんでお前がんなこと」
やっぱり、3人とも驚いてる。
私の口からヨイヤミの言葉が出るなんて、思いもしないだろうから。
「ちょっと買い物してたら、たまたまそのヨイヤミの子とばったり会っちゃって」
「ばったりって……何かされたのか!?」
ガタン、と松野くんはその場で立ち上がる。
「いやいや、大丈夫。ただ……」
「ただ?」
なに?と梅木くんが首をかしげた。
「ずいぶんと乱暴だなぁと。どんな人たちがいるのか気になっちゃったっていうか。やっぱり強いところなの?」
3人は話すべきなのか、顔を見合わせた後……うん、と頷き話し始めてくれた。