わけありくんを護ります

「ヨイヤミは……俺ら強瀾やかまいたちみたいに、ひとつの学校のメンツで出来てるわけじゃねぇ」

「そうそう。ぼくらと違って、余所から強い子達を集めたグループみたいなものだよ。1人ひとりが、まぁ……ぼくらみたいな子ってこと」

「そのほとんどが、ヨイヤミの総長が選んで声かけたって聞いたことがあるよ。それに、総長についてるトップの中でも、側近として常にそばにいる人も、相当のやり手だって」

「……そうなんだ」

「人数はかまいたちより……ってもわかんねぇか。分かりやすく例えるなら、1クラス分くらいの人数しかいねぇってことくらいだ。俺らが言えるのは」

いっきに欲しい情報が得られた。

話を聞いてるだけでも、この3人だけでは、かまいたちの時のようには行かないってことが伝わる。

「そんなに強いところなんだね」
「つか、お前なんでそいつがヨイヤミって分かったんだよ」

「それは──」


スパーン!

口を開いた時、ノックもなしに思い切りドアがひらかれた。
驚いて目を向ければ……
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