わけありくんを護ります






喜八さんと乙女子さんに挨拶して、学校へ。でも……


「……ねぇ、比江島くん」
「っはい」
「もしかして、いつもそうなの?」
「そうなの?とは?」

自分では無意識なのか、ずっと外に出た時から、こう……びくびくして歩いてる感じなんだよね。

「怖いです、って思ってるのが歩き方から伝わる」
「だって……」
「ボディーガードつけたなら、シャキっとして」

ばしっと背中を叩けば、数歩勢いで前のめる。軽くしたんだけど。

「……そろそろ学校に着くけど、今朝話したこと、覚えてる?」
< 55 / 209 >

この作品をシェア

pagetop