無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
乱暴に目の前に出されたカメラの画面を見ると、基地の敷地から少し離れた場所で蓮人を抱き空を見上げている美月が映っている。
望遠とはいえきれいに映っていて、見間違いようがない。
「あなた、桜井一尉の単なるファンだったのね。家族なら基地に招かれてフライトを見られるのよ。どんな手を使って桜井一尉にすり寄ったのかわからないけど、自分の子どもを押しつけるなんて、考えただけでぞっとする」
「でも、蓮人は碧人さんの――」
「碧人さんなんて呼ばないで」
木島の固い声に、美月はピクリと身体を震わせた。
「桜井一尉はね、この先戦闘機パイロットとしての成長が期待されているエースパイロットなのよ。私もファンの皆さんもずっと応援して、いずれアグレスの一員として空を飛ぶ彼の活躍を期待しているのに」
「アグレス? ってなんのことですか?」
初めて耳にする言葉だ。
「そんなことも知らないで結婚したの?」
木島は大袈裟な仕草で肩をすくめ、息を吐き出した。
「あなたみたいにあざとい女に足を引っ張られるなんて、信じられない。桜井一尉の仕事のこと、どうせなにも知らないのよね」
「それは……」
ピシャリと言われ、美月は口ごもる。
「子どもを放り出して着飾る間に、少しは桜井一尉のことを理解するために努力すれば?」
「いい加減にしろ。言いがかりだろ」
木島の連れが、たまらないとばかりに声をあげた。
「でも」
「黙ってろ。……本当にすみません。びっくりしましたよね」
「あ、はい……いえ」
一方的に責め立てられて、混乱している。誤解を解きたいがそれも難しそうだ。
ただ、木島が美月と碧人との関係を完全に誤解していて、ふたりの結婚に納得していないということは理解できた。
それに、彼女が碧人のことが好きだということも改めて確信する。
「じゃあ、俺たちはこれで失礼します」
望遠とはいえきれいに映っていて、見間違いようがない。
「あなた、桜井一尉の単なるファンだったのね。家族なら基地に招かれてフライトを見られるのよ。どんな手を使って桜井一尉にすり寄ったのかわからないけど、自分の子どもを押しつけるなんて、考えただけでぞっとする」
「でも、蓮人は碧人さんの――」
「碧人さんなんて呼ばないで」
木島の固い声に、美月はピクリと身体を震わせた。
「桜井一尉はね、この先戦闘機パイロットとしての成長が期待されているエースパイロットなのよ。私もファンの皆さんもずっと応援して、いずれアグレスの一員として空を飛ぶ彼の活躍を期待しているのに」
「アグレス? ってなんのことですか?」
初めて耳にする言葉だ。
「そんなことも知らないで結婚したの?」
木島は大袈裟な仕草で肩をすくめ、息を吐き出した。
「あなたみたいにあざとい女に足を引っ張られるなんて、信じられない。桜井一尉の仕事のこと、どうせなにも知らないのよね」
「それは……」
ピシャリと言われ、美月は口ごもる。
「子どもを放り出して着飾る間に、少しは桜井一尉のことを理解するために努力すれば?」
「いい加減にしろ。言いがかりだろ」
木島の連れが、たまらないとばかりに声をあげた。
「でも」
「黙ってろ。……本当にすみません。びっくりしましたよね」
「あ、はい……いえ」
一方的に責め立てられて、混乱している。誤解を解きたいがそれも難しそうだ。
ただ、木島が美月と碧人との関係を完全に誤解していて、ふたりの結婚に納得していないということは理解できた。
それに、彼女が碧人のことが好きだということも改めて確信する。
「じゃあ、俺たちはこれで失礼します」