無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
碧人の仕事についてなにも知らないことを指摘されても、言い返せなかった。
今まで蓮人と一緒にブルーインパルスの飛行を楽しみ碧人の活躍に心躍らせるばかりでそれ以上のなにも、深く追いかけたことはなかった。
美月の知識など、木島と比べれば雲泥の差。
客観的に考えれば、自分よりも木島の方が碧人にふさわしい。
「アグレスって、なに?」
美月は力なくもう一度つぶやくと、とりあえず調べてみようとバッグからスマホを取り出した。
* * *
「やっぱカッコいいよなー」
事務所で書類の提出を終えた碧人は、榎本の弾む声に視線を向けた。
視線をたどり窓の外を見ると、目に鮮やかな赤と緑の塗装を施した機体が着陸を終え滑走路上を進んでいた。
続けて金と黒を基調にした重厚感のある塗装の機体が上空で着陸態勢に入っているのが見える。
両機とも、アグレッサー部隊と呼ばれる飛行教導群に配備されているF―15戦闘機だ。
戦闘機の訓練の際に目視で明らかにアグレッサーだと識別できるよう派手にカラーリングされている。
アグレッサー部隊は訓練で適役を演じる部隊で、毎年各基地を巡回し教導と呼ばれる訓練を実施する。
部隊から選抜されたパイロットと模擬戦闘ともいえる対戦を最強のテクニックで淡々と行い、厳しい教訓や指摘を残す。
航空自衛隊最強と言われ、他とは比べものにならない技量を持つ集団。
それがアグレッサー部隊で、隊員たちからは、尊敬の念を込めてアグレスと呼ばれている。
「俺はやっぱ赤と緑だな。クリスマスみたいでワクワクするよな」
「ワクワクって、子どもか?」
碧人は榎本のはしゃいだ声を聞きながら、ブルーインパルスの模型を手に飛び上がって喜んでいた蓮人を思い出した。
三歳になったばかりの蓮人によく似ている三十路半ばの榎本。
それも小学生の男の子の父親。
今まで蓮人と一緒にブルーインパルスの飛行を楽しみ碧人の活躍に心躍らせるばかりでそれ以上のなにも、深く追いかけたことはなかった。
美月の知識など、木島と比べれば雲泥の差。
客観的に考えれば、自分よりも木島の方が碧人にふさわしい。
「アグレスって、なに?」
美月は力なくもう一度つぶやくと、とりあえず調べてみようとバッグからスマホを取り出した。
* * *
「やっぱカッコいいよなー」
事務所で書類の提出を終えた碧人は、榎本の弾む声に視線を向けた。
視線をたどり窓の外を見ると、目に鮮やかな赤と緑の塗装を施した機体が着陸を終え滑走路上を進んでいた。
続けて金と黒を基調にした重厚感のある塗装の機体が上空で着陸態勢に入っているのが見える。
両機とも、アグレッサー部隊と呼ばれる飛行教導群に配備されているF―15戦闘機だ。
戦闘機の訓練の際に目視で明らかにアグレッサーだと識別できるよう派手にカラーリングされている。
アグレッサー部隊は訓練で適役を演じる部隊で、毎年各基地を巡回し教導と呼ばれる訓練を実施する。
部隊から選抜されたパイロットと模擬戦闘ともいえる対戦を最強のテクニックで淡々と行い、厳しい教訓や指摘を残す。
航空自衛隊最強と言われ、他とは比べものにならない技量を持つ集団。
それがアグレッサー部隊で、隊員たちからは、尊敬の念を込めてアグレスと呼ばれている。
「俺はやっぱ赤と緑だな。クリスマスみたいでワクワクするよな」
「ワクワクって、子どもか?」
碧人は榎本のはしゃいだ声を聞きながら、ブルーインパルスの模型を手に飛び上がって喜んでいた蓮人を思い出した。
三歳になったばかりの蓮人によく似ている三十路半ばの榎本。
それも小学生の男の子の父親。