無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
蓮人の三歳の誕生日当日。
朝から快晴で、雲ひとつない青空が広がっていた。
「れん君、すぐに測るからちょっとだけじっとしてね」
美月は蓮人に言い聞かせると、玄関脇の壁に貼り付けている身長測定用のスケールの前に立たせた。
毎月一日の朝にはこうして蓮人の身長を測っているが、誕生日の今日は普段よりも気合いが入る。
蓮人は慣れたもので、美月の言葉に素直に従ってスケールの前に立ち背を伸ばした。
「九十六センチ。れん君、去年より九センチ伸びてる。すごいねー。服が着られなくなるのも当然だね」
美月は蓮人の頭をなでた後、タブレットに数字を入力した。
三歳男子の平均身長よりも上回っていて、先月からの伸びは一センチ。
このまま順調に成長すれば、碧人を抜くのはあっという間かもしれない。
「だったらあと八十八センチで俺に追いつくな。その日が待ち遠しいよな。こっち向いて」
様子を見守っていた碧人がスマホで蓮人の写真を撮り始めた。
「少し待ってもらえますか?」
美月は足もとに置いていた日付入りのカードに今日の身長と体重を記して、蓮人に手渡した。
「それをいつもみたいに。そうそう、上手」
蓮人がカードを胸の前で掲げるのを確認して、美月は碧人に声をかけた。
「すみません。何枚か撮ってもらえますか? 毎月のルーティンなんです」
「あ、ああ。わかった」
「……碧人先輩?」
気のせいか、碧人が一瞬目を伏せたように見えた。
「ん? 任せてくれていいぞ。それにしてもこれっていい考えだな。写真を並べるだけで成長具合がひと目でわかる」
「そうなんです。姉がやっているのをそのまま真似てるんですけど」
見間違いだったようだ。碧人は「イケメン君、こっち向いてくれ」と蓮人を明るくおだてながらベストショットを狙い始めた。
「ままー、早く一緒に―」
朝から快晴で、雲ひとつない青空が広がっていた。
「れん君、すぐに測るからちょっとだけじっとしてね」
美月は蓮人に言い聞かせると、玄関脇の壁に貼り付けている身長測定用のスケールの前に立たせた。
毎月一日の朝にはこうして蓮人の身長を測っているが、誕生日の今日は普段よりも気合いが入る。
蓮人は慣れたもので、美月の言葉に素直に従ってスケールの前に立ち背を伸ばした。
「九十六センチ。れん君、去年より九センチ伸びてる。すごいねー。服が着られなくなるのも当然だね」
美月は蓮人の頭をなでた後、タブレットに数字を入力した。
三歳男子の平均身長よりも上回っていて、先月からの伸びは一センチ。
このまま順調に成長すれば、碧人を抜くのはあっという間かもしれない。
「だったらあと八十八センチで俺に追いつくな。その日が待ち遠しいよな。こっち向いて」
様子を見守っていた碧人がスマホで蓮人の写真を撮り始めた。
「少し待ってもらえますか?」
美月は足もとに置いていた日付入りのカードに今日の身長と体重を記して、蓮人に手渡した。
「それをいつもみたいに。そうそう、上手」
蓮人がカードを胸の前で掲げるのを確認して、美月は碧人に声をかけた。
「すみません。何枚か撮ってもらえますか? 毎月のルーティンなんです」
「あ、ああ。わかった」
「……碧人先輩?」
気のせいか、碧人が一瞬目を伏せたように見えた。
「ん? 任せてくれていいぞ。それにしてもこれっていい考えだな。写真を並べるだけで成長具合がひと目でわかる」
「そうなんです。姉がやっているのをそのまま真似てるんですけど」
見間違いだったようだ。碧人は「イケメン君、こっち向いてくれ」と蓮人を明るくおだてながらベストショットを狙い始めた。
「ままー、早く一緒に―」