無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
「いや、頼りになる上司ってとこだな」

「そうですね。こっちに来るまではやっぱり不安だったんですけど、岡崎さんのおかげですぐに馴染めて。感謝してます」

だからこそ碧人と同居についても引っ越しの可能性が高いので早く伝えたいが、岡崎は他のカフェの管理もしているので忙しく、まだ話せていない。

「美月」

「ごめんなさい。飲み物のおかわり持ってきますね」

美月は慌てて椅子から立ち上がる。 

「車だから、次も炭酸水かお茶にしますか? ノンアルのビールもありますよ」

「それはあとでいい。先に相談したいことがあるんだ」

「相談?」

碧人はテーブルの端に置いていたタブレットを手に立ち上がると、美月の隣に腰を下ろした。

「昨日いくつか送られてきたんだ」

「これ、間取り図ですね」

画面に表示されているのは、家の間取り図だ。

同居を決めてすぐに、碧人が知り合いの不動産屋に依頼して物件を探してもらっているが、早速送られてきたようだ。

「どれも新築か築浅で、間取りも設備も悪くないんだ。ただ、美月のカフェには今より遠くなる。車で十五分程度だけど、どうだ?」

「大丈夫です。もともと蓮人と遠出したくて車を買うつもりだったので、平気です」

提案された物件は、どれも蓮人が通う保育園にも途中寄れる立地で問題ない。

「それより碧人先輩は基地まで大丈夫ですか」

碧人は軽くうなずく。

「距離は今と変わらないし、俺のことは気にしなくていいよ。美月と蓮人に問題なければそれでいい。それより」

碧人は不意に言葉を区切ると、表情を引き締め美月に向き合った。

「早いタイミングで、美月のご家族に挨拶させてもらえないか?」

「挨拶、ですか?」

「一緒に暮らす報告がしたいし、まずは蓮人のことで今まで心配をかけたこと、謝らせてほしい」

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