無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
「それは、違います。蓮人のことは、私がひとりで決めて勝手に。碧人先輩はなにも知らなかったのに謝らなくていいです」
謝るというなら美月の方だ。
碧人だけでなく碧人の家族にも蓮人の存在を知らせずにいたことを謝るべきなのだ。
「そうじゃないだろ。俺のことを考えて、言わずにいたんだよな。違うな、言えなかったんじゃないか?」
「それは……」
碧人の確信に満ちた声に、美月は口ごもる。
「あれから考えたんだ。妊娠に気づいたのは、俺がブルーインパルスのパイロットに選ばれて、自衛隊のHPに顔写真が掲載された頃だよな」
「えっと、どうだったか……忘れました」
美月は言葉を濁し視線を泳がせた。
これでは肯定したも同じ。
それはわかっていても、碧人に核心を突かれてどう答えていいのかなにも浮かんでこない。
「ごめん。念願のブルーの一員になれた俺のことを考えて、なにも言わずに蓮人を産んで育ててくれたんだよな」
「そんなこと……蓮人のことは、絶対に産むって決めていたし」
大切な命、それになにより愛する碧人の子どもだ、産むという以外の選択肢はなかった。
「碧人先輩が気にする必要はなくて――」
「そういうわけにはいかないんだよ」
碧人は語気を強め、首を横に振る。
「知らなかったなんて言い訳だ。自分の子どもを三年近くも美月に押しつけていたんだ。ご両親は心配したはずだし、俺を恨んでいてもおかしくない。まずはそのことを謝りたいし、この先は安心して俺に任せてほしいとお願いするつもりだ」
「碧人先輩……」
「俺に美月と蓮人を任せてもらえるまで、何度でも頭を下げる」
「そんな……」
碧人の目に断固とした決意が見えて、美月は胸がいっぱいになる。
ここまで自分たちのことを考えてくれているのがうれしくて、目の奥も熱い。
「わかりました。両親と姉に伝えてみます」
謝るというなら美月の方だ。
碧人だけでなく碧人の家族にも蓮人の存在を知らせずにいたことを謝るべきなのだ。
「そうじゃないだろ。俺のことを考えて、言わずにいたんだよな。違うな、言えなかったんじゃないか?」
「それは……」
碧人の確信に満ちた声に、美月は口ごもる。
「あれから考えたんだ。妊娠に気づいたのは、俺がブルーインパルスのパイロットに選ばれて、自衛隊のHPに顔写真が掲載された頃だよな」
「えっと、どうだったか……忘れました」
美月は言葉を濁し視線を泳がせた。
これでは肯定したも同じ。
それはわかっていても、碧人に核心を突かれてどう答えていいのかなにも浮かんでこない。
「ごめん。念願のブルーの一員になれた俺のことを考えて、なにも言わずに蓮人を産んで育ててくれたんだよな」
「そんなこと……蓮人のことは、絶対に産むって決めていたし」
大切な命、それになにより愛する碧人の子どもだ、産むという以外の選択肢はなかった。
「碧人先輩が気にする必要はなくて――」
「そういうわけにはいかないんだよ」
碧人は語気を強め、首を横に振る。
「知らなかったなんて言い訳だ。自分の子どもを三年近くも美月に押しつけていたんだ。ご両親は心配したはずだし、俺を恨んでいてもおかしくない。まずはそのことを謝りたいし、この先は安心して俺に任せてほしいとお願いするつもりだ」
「碧人先輩……」
「俺に美月と蓮人を任せてもらえるまで、何度でも頭を下げる」
「そんな……」
碧人の目に断固とした決意が見えて、美月は胸がいっぱいになる。
ここまで自分たちのことを考えてくれているのがうれしくて、目の奥も熱い。
「わかりました。両親と姉に伝えてみます」