無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
家族からは今まで何度も蓮人の父親について問われ、父親としての権利を取り上げるなと諭されてきた。
なにもかもをひとりで抱え解決しようとする美月の性格を知っているだけに、そう言わずにはいられなかったのだろう。
碧人のことを話せば、その日にでもやってきそうだ。
「だったら私も碧人先輩のご家族にご挨拶させてほしいです」
たしかふたりとも都内に住んでいると聞いた記憶がある。
「そうだな」
碧人はふっと息を吐き、肩をすくめた。
「このバカ息子がって怒鳴られそうだけど、まあ、その通りだし甘んじて受け入れるよ」
美月の前向きな答えに安心したのか、碧人は砕けた口調でそう言って笑う。
「バカ息子なんて、ありえないです。パイロットとしてすごく優秀なのに……あ、あれ」
美月の目尻から、今度こそ涙がこぼれ落ちた。
一緒に暮らすと決めて碧人は家を探しているのに、今の今まで実感がなかったのだ。
現実の話とは思えなくて、夢を見ているようだった。
今こうして家族に報告できることになって、この先蓮人と三人で生きていけるのだとようやく実感できて、喜びが込み上げてくる。
「泣かせてごめん」
碧人は表情を曇らせ、美月の頰を流れる涙を指先で拭う。
「ごめんなさい、大丈夫です。泣くつもりはなくて」
自分でもよくわからない。泣く理由などないのに、涙が止まらない。
「本当にごめん。今までひとりで不安だったよな。申し訳ない」
「全然っ。不安なんて、ちっとも」
美月は手の甲で目元を拭い、笑ってみせる。
「苦労より蓮人と一緒にいられる幸せの方が大きくて、泣いたことなんてなかったのに」
止まる気配のない涙の理由がわからない。
「どうしてかな、今すごくうれしいのに」
涙は止まるどころか勢いを増して頰を伝い、スカートに丸いシミができる。
「えっ? あ、碧人先輩?」
なにもかもをひとりで抱え解決しようとする美月の性格を知っているだけに、そう言わずにはいられなかったのだろう。
碧人のことを話せば、その日にでもやってきそうだ。
「だったら私も碧人先輩のご家族にご挨拶させてほしいです」
たしかふたりとも都内に住んでいると聞いた記憶がある。
「そうだな」
碧人はふっと息を吐き、肩をすくめた。
「このバカ息子がって怒鳴られそうだけど、まあ、その通りだし甘んじて受け入れるよ」
美月の前向きな答えに安心したのか、碧人は砕けた口調でそう言って笑う。
「バカ息子なんて、ありえないです。パイロットとしてすごく優秀なのに……あ、あれ」
美月の目尻から、今度こそ涙がこぼれ落ちた。
一緒に暮らすと決めて碧人は家を探しているのに、今の今まで実感がなかったのだ。
現実の話とは思えなくて、夢を見ているようだった。
今こうして家族に報告できることになって、この先蓮人と三人で生きていけるのだとようやく実感できて、喜びが込み上げてくる。
「泣かせてごめん」
碧人は表情を曇らせ、美月の頰を流れる涙を指先で拭う。
「ごめんなさい、大丈夫です。泣くつもりはなくて」
自分でもよくわからない。泣く理由などないのに、涙が止まらない。
「本当にごめん。今までひとりで不安だったよな。申し訳ない」
「全然っ。不安なんて、ちっとも」
美月は手の甲で目元を拭い、笑ってみせる。
「苦労より蓮人と一緒にいられる幸せの方が大きくて、泣いたことなんてなかったのに」
止まる気配のない涙の理由がわからない。
「どうしてかな、今すごくうれしいのに」
涙は止まるどころか勢いを増して頰を伝い、スカートに丸いシミができる。
「えっ? あ、碧人先輩?」