ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
伝承にもあるし、ニュースとかでもよく出てくる話だから。


条件さえ満たせば誰でもなれるらしい。


まあ、その条件を満たすのが難しいんだろうけどね。


「魔界でも私の一家は有名ですものね。…それより、私と関わってて大丈夫なんですか?」


「んー、そうね。まあ、本当はダメなんだろうけど…私はそういう法にはあまり従わないの。だって、こんなに優しそうな子と仲良くしたいじゃない?」


ふふっと彩鈴ちゃんのお母さんが笑う。


なんだか、すごく素敵な人だなと思った。


「あっ、そうだ!もしよかったら夕飯食べていかない?ちょうど今日は、彩鈴のお父さんも帰ってくるし〜」


えっ…、お夕飯…?


私は少し戸惑った。


「お父さん帰ってくるんだ!やったー!!ねえねえ、3人ともいいよね?」


きらきらと目を輝かせる彩鈴ちゃんがかわいくて、断りずらい。


でも、これ以上遅くなるとお母さんに心配をかけるかもしれない。


ここはやっぱり断るしか…。
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