人気バンドの紅一点?!~天然美女は溺愛される~
思わずそこを訊き返すと、コウがおかしそうに笑い声をあげる。
それに気づいたのか、ネイとセイもイヤホンを外してこっちを不思議そうに見つめていた。
「ユキは天然ちゃんだから失敗談だらけだと思ってるファン、いっぱいいると思うよ?」
「え⁉嘘、私天然なんかじゃないし!失敗・・・いっぱいしてる・・・?」
もしかして私が気づいていないところで迷惑かけてたりするんだろうか。
「ごめんごめん、冗談だって。それにユキは失敗するほうがユキらしくて安心するっていうか」
「自分より下の人を見て安心していてはいけませんよ。足元掬われますからね」
面白そうに笑うコウに一応忠告しておいてから、ネイとセイのほうに向きなおった。
「緊張してるー?」
「いや、してない・・・っていうか楽しみっていう気持ちのほうが勝ってる」
「なるほど・・・ネイらしいね」
ネイは私の質問に、『適度な緊張くらいは持っておかないとダメなんだけど』と困ったように笑う。
「セイはどう?」
「俺は緊張っていうかすこし心配かも・・・」
「え?大丈夫だよ!かっこいいし、あとは前に出れば完璧だって!」
そういうと、セイの顔が少し赤く染まった。
照れてる・・・?
いつも相手を褒めまくって照れに追い込む(?)セイが照れるなんて珍しい。
でもそういえばセイのコトあまり褒められてないかも・・・?
いつもセイは『褒める側』って勝手に決めつけてたから・・・。
感謝はいつも伝えてるけど・・・褒めるなんて全然してなかった・・・!
「ごめんね、セイ」
「え?なんで謝ってんの?」
不思議そうなセイに、理由を説明しようとしてやめる。
みんなの兄貴で自分は後回しでいいというタイプのセイだったら、謝る必要はないというだろう。
でもそんなの絶対嫌だから・・・これからはコウとネイだけじゃなくてセイのコトもたくさん褒めるぞっ・・・。
頭の中に、いっぱい褒められて照れているセイの可愛い顔が浮かんで、私は1人で笑みを浮かべた。
それに気づいたのか、ネイとセイもイヤホンを外してこっちを不思議そうに見つめていた。
「ユキは天然ちゃんだから失敗談だらけだと思ってるファン、いっぱいいると思うよ?」
「え⁉嘘、私天然なんかじゃないし!失敗・・・いっぱいしてる・・・?」
もしかして私が気づいていないところで迷惑かけてたりするんだろうか。
「ごめんごめん、冗談だって。それにユキは失敗するほうがユキらしくて安心するっていうか」
「自分より下の人を見て安心していてはいけませんよ。足元掬われますからね」
面白そうに笑うコウに一応忠告しておいてから、ネイとセイのほうに向きなおった。
「緊張してるー?」
「いや、してない・・・っていうか楽しみっていう気持ちのほうが勝ってる」
「なるほど・・・ネイらしいね」
ネイは私の質問に、『適度な緊張くらいは持っておかないとダメなんだけど』と困ったように笑う。
「セイはどう?」
「俺は緊張っていうかすこし心配かも・・・」
「え?大丈夫だよ!かっこいいし、あとは前に出れば完璧だって!」
そういうと、セイの顔が少し赤く染まった。
照れてる・・・?
いつも相手を褒めまくって照れに追い込む(?)セイが照れるなんて珍しい。
でもそういえばセイのコトあまり褒められてないかも・・・?
いつもセイは『褒める側』って勝手に決めつけてたから・・・。
感謝はいつも伝えてるけど・・・褒めるなんて全然してなかった・・・!
「ごめんね、セイ」
「え?なんで謝ってんの?」
不思議そうなセイに、理由を説明しようとしてやめる。
みんなの兄貴で自分は後回しでいいというタイプのセイだったら、謝る必要はないというだろう。
でもそんなの絶対嫌だから・・・これからはコウとネイだけじゃなくてセイのコトもたくさん褒めるぞっ・・・。
頭の中に、いっぱい褒められて照れているセイの可愛い顔が浮かんで、私は1人で笑みを浮かべた。