離婚を前提にお付き合いしてください ~私を溺愛するハイスぺ夫は偽りの愛妻家でした~
美鈴は十分に温めてもらってから、洋子の背をトントンと叩き、ゆっくりと離れた。
「ねえ、さっき洋子は浮気って言ってたけど、どうして浮気だと思ったの?」
それはただ純粋な疑問として口にしたことだったが、洋子は随分と気まずそうな表情を浮かべる。
「あー、それは……」
洋子にしては珍しく言い淀む姿に、急に不安を覚える。たいした理由はないと思っていたが、余程それを裏付ける何かがあるのだろうか。
増していく不安を瞳に宿し、黙って様子を窺っていれば、洋子は観念したように大きく息を吐き出した。
「はあー……ごめん。本当に口が滑った。美鈴の様子を見て、言うか言わないか決めようと思ってたのに。あまり気持ちのいい話ではないけど、こうなったらやっぱり気になるよね?」
今の洋子を見るまではそこまで気にしてはいなかった。けれど、こうなっては気にならないわけがない。
洋子の言い方からして、それは知れば傷つくことなのだろう。しかし、それでも、これから千博との関係を終わらせるにあたって、知っておいた方がいいに違いないと思う。
美鈴は躊躇いながらも頷く。
「……そうね。さすがに気になるかな。もしもその話をすることで洋子が困ることにならないのなら教えてほしい」
「こんなときに私の心配はしなくていいのよ。はあ……しかたない。それじゃあ、あくまでも私が見て聞いた事実だけを話すからね」
「お願い」
今度はしっかりと頷く。それを確認した洋子は、彼女の知る何かを語り始めた。
「ねえ、さっき洋子は浮気って言ってたけど、どうして浮気だと思ったの?」
それはただ純粋な疑問として口にしたことだったが、洋子は随分と気まずそうな表情を浮かべる。
「あー、それは……」
洋子にしては珍しく言い淀む姿に、急に不安を覚える。たいした理由はないと思っていたが、余程それを裏付ける何かがあるのだろうか。
増していく不安を瞳に宿し、黙って様子を窺っていれば、洋子は観念したように大きく息を吐き出した。
「はあー……ごめん。本当に口が滑った。美鈴の様子を見て、言うか言わないか決めようと思ってたのに。あまり気持ちのいい話ではないけど、こうなったらやっぱり気になるよね?」
今の洋子を見るまではそこまで気にしてはいなかった。けれど、こうなっては気にならないわけがない。
洋子の言い方からして、それは知れば傷つくことなのだろう。しかし、それでも、これから千博との関係を終わらせるにあたって、知っておいた方がいいに違いないと思う。
美鈴は躊躇いながらも頷く。
「……そうね。さすがに気になるかな。もしもその話をすることで洋子が困ることにならないのなら教えてほしい」
「こんなときに私の心配はしなくていいのよ。はあ……しかたない。それじゃあ、あくまでも私が見て聞いた事実だけを話すからね」
「お願い」
今度はしっかりと頷く。それを確認した洋子は、彼女の知る何かを語り始めた。