クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「大慈さんの言葉からは、とても私と結婚したいと思っているようには感じられません」
「ならこの話を断るか?」
「な、何故そうなるんですか! そうではなくて、ただ私は――」
「俺はおまえに妻の役割を求めることはしない。だからおまえも、俺を夫として扱わなくていい。俺たちは利害の一致で夫婦になる。それだけのことだ」
「そんなの……お互いに気持ちがない関係なんて、上手くいくわけないわ」
きっと睨むように彼を見上げる。大慈瑛輔はふっと意地悪に口角を持ち上げ、強気な表情で私を見下ろす。
「さあな。 実家が没落していくのを黙って見届けるか、――俺に買われて家族を救うか。おまえが選べ」
こんな、真っ向から私と仲良くする気は無いと宣言してくるような男に、一生を捧げていいのだろうか。
できることなら私は、どんな形でも夫婦になるからには夫とは良好な関係を築きたいと思っている。
恋愛感情を持てなくたって、互いに助け合える友達みたいなパートナー関係でもいい。
そんな理想は大慈さんと結婚したら叶わないだろう。
……だけど今の私の目的は、この男と結婚して家族を安心させること。政略でも契約でもなんでも関係ない。
それに、無愛想で偉そうで意地悪なこんな男でも、私を助けてくれたことに変わりはないのだ。警察官をやっている以上、それなりの良心はあるだろう。…きっと。そうでなきゃ困る。
「ならこの話を断るか?」
「な、何故そうなるんですか! そうではなくて、ただ私は――」
「俺はおまえに妻の役割を求めることはしない。だからおまえも、俺を夫として扱わなくていい。俺たちは利害の一致で夫婦になる。それだけのことだ」
「そんなの……お互いに気持ちがない関係なんて、上手くいくわけないわ」
きっと睨むように彼を見上げる。大慈瑛輔はふっと意地悪に口角を持ち上げ、強気な表情で私を見下ろす。
「さあな。 実家が没落していくのを黙って見届けるか、――俺に買われて家族を救うか。おまえが選べ」
こんな、真っ向から私と仲良くする気は無いと宣言してくるような男に、一生を捧げていいのだろうか。
できることなら私は、どんな形でも夫婦になるからには夫とは良好な関係を築きたいと思っている。
恋愛感情を持てなくたって、互いに助け合える友達みたいなパートナー関係でもいい。
そんな理想は大慈さんと結婚したら叶わないだろう。
……だけど今の私の目的は、この男と結婚して家族を安心させること。政略でも契約でもなんでも関係ない。
それに、無愛想で偉そうで意地悪なこんな男でも、私を助けてくれたことに変わりはないのだ。警察官をやっている以上、それなりの良心はあるだろう。…きっと。そうでなきゃ困る。