クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
瑛輔ってば、本当に真面目ね。
それが責務であり仕事であるかのように言う彼の態度には、冷たさを感じるより素直に感心してしまう。
偽装夫婦のはずなのに私の身内への配慮まで忘れないなんて、お固くストイックな性格は、私の持つ警察官のイメージそのものだ。
「それなら、今日少し顔を出すのはどう? 玄関先で、軽く挨拶するだけ。あんまり堅苦しいのはそれこそ時間を合わせるのが難しいし、お互いに気を遣うわ。 もちろん急だから、無理にとは言わないけれど…」
私の提案に、瑛輔は少し考える素振りを見せる。
「文月家さえ良ければ、これから伺いたい」
「そうしましょう。実家には連絡を入れておくから」
「頼む。 手ぶらで行くのが悔やまれるな」
「だから、そんなに気を張らないでよ。 あ、そうだ。弟の、晃太のことなんだけどね」
「ああ、歳が離れているんだったな。中学生か」
「そう。 晃太が、その、失礼な態度を取るかもしれない。ごめん、先に謝っておくわ」
先日、私のいない間に母が結婚の話をした時は前より落ち着いていたと聞いた。
その手のことは真司さんのことも含めて2度目だから耐性がついたのか、そこは定かではない。
「俺は構わない。 おまえの弟にも気に入って貰えるよう努力する」
家族の前では仲良しのふりをする。私がお願いしたことだ。
なんとなく、彼はすごく真剣に演じてくれるんじゃないかなと思う。
それが責務であり仕事であるかのように言う彼の態度には、冷たさを感じるより素直に感心してしまう。
偽装夫婦のはずなのに私の身内への配慮まで忘れないなんて、お固くストイックな性格は、私の持つ警察官のイメージそのものだ。
「それなら、今日少し顔を出すのはどう? 玄関先で、軽く挨拶するだけ。あんまり堅苦しいのはそれこそ時間を合わせるのが難しいし、お互いに気を遣うわ。 もちろん急だから、無理にとは言わないけれど…」
私の提案に、瑛輔は少し考える素振りを見せる。
「文月家さえ良ければ、これから伺いたい」
「そうしましょう。実家には連絡を入れておくから」
「頼む。 手ぶらで行くのが悔やまれるな」
「だから、そんなに気を張らないでよ。 あ、そうだ。弟の、晃太のことなんだけどね」
「ああ、歳が離れているんだったな。中学生か」
「そう。 晃太が、その、失礼な態度を取るかもしれない。ごめん、先に謝っておくわ」
先日、私のいない間に母が結婚の話をした時は前より落ち着いていたと聞いた。
その手のことは真司さんのことも含めて2度目だから耐性がついたのか、そこは定かではない。
「俺は構わない。 おまえの弟にも気に入って貰えるよう努力する」
家族の前では仲良しのふりをする。私がお願いしたことだ。
なんとなく、彼はすごく真剣に演じてくれるんじゃないかなと思う。