クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「俺が何を言っても、話を合わせろよ」
「な、何を言うつもり?」
「凜は恥ずかしがって顔を赤くするだけで効果はある」
「ええ、?」

訳が分からなかったけど、気づけば車は実家の近くまで来ていた。

実家に着きいつも通り冷静な顔の瑛輔と玄関前に立つ。
こうしていると不思議だ。瑛輔が私の実家にいる。まだ私たちも会うのは3回目なのに、彼が両親に挨拶に来てくれた。

真司さんはうちの両親が会いたいと言っても応じてくれなかったっけ。

インターホンを鳴らすと、母の声が聞こえて間もなく玄関が開く。

先程連絡を入れたところ、家族総出で出迎えると言っていた。

「おお、よく来たな! 瑛輔くんとは見合いの日以来だ」
「あらあら、あなたが凜の。娘がお世話になっております。凜の母です」

瑛輔に会うのは初めての母は、たぶん彼の顔面偏差値の高さに驚いている。
普段は淑やかで気品に溢れているけれど、その実歌って踊る男性アイドルが好きなのだ。推しの基準は顔。母好みのイケメンはたしか3人ほどいたはず。たった今、瑛輔が4人目にカウントされたに違いない。
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