クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
いくらなんでもやりすぎでは!?
小恥ずかしい台詞に耐えられず小声で横槍を入れたら、瑛輔は私の方を見てにやりと笑う。
傍から見たら感じの良い微笑なのかもしれない。だけど私には、からかっている時のイジワルなそれにしか見えない!
「こうして凜さんと会えて、本当は飛び上がるほど嬉しいんです」
「まぁ…それほど想ってくれているなんて。杞憂していたのが馬鹿みたいね、私ったら」
「も、もうこの話はいいから! それより晃太は? 瑛輔が来てるのは知ってるんでしょう?」
話を逸らさなきゃ。私の心臓が持たない!
嘘をついているという罪悪感よりも、迫真の演技すぎて勘違いしそうになる。
見せかけの仲良し夫婦に、瑛輔がこんなに乗ってくるとは思わなかった!
「それがね、部屋から出てこなくて。ごめんなさいね、せっかく来てくれたのに」
「うーん。仕方ないわね。晃太にはまた改めて……」
対面は見送ろうかと思った時だ。
晃太が二階から降りてきた。足音で分かる。不機嫌な顔が目に浮かぶ。
「晃太、降りてきて挨拶しなさい。お姉ちゃんの婚約者の方だぞ。じきにおまえの家族にもなる、瑛輔くんだ」
お父さんのはっきりとした言い方に内心焦る。
思春期真っ只中の晃太との接し方には私も未だに迷う時がある。
性別も違うし歳も離れているから、距離感が難しいのだ。
すると、瑛輔が晃太と目線を合わせるように1歩前に出た。
「初めまして、大慈瑛輔です。 晃太くんのことは、お姉さんからよく聞いているよ」
「晃太」
「……晃太です。 あんた、姉ちゃんを裏切ったら許さないから」
「こ、晃太! そんな言い方…」
心配していた通りになって慌てる私は瑛輔に止められる。
「俺は絶対、凜を裏切らない。晃太くんの大切なお姉さんのこと、俺がもらってもいいか」
「瑛輔…」
小恥ずかしい台詞に耐えられず小声で横槍を入れたら、瑛輔は私の方を見てにやりと笑う。
傍から見たら感じの良い微笑なのかもしれない。だけど私には、からかっている時のイジワルなそれにしか見えない!
「こうして凜さんと会えて、本当は飛び上がるほど嬉しいんです」
「まぁ…それほど想ってくれているなんて。杞憂していたのが馬鹿みたいね、私ったら」
「も、もうこの話はいいから! それより晃太は? 瑛輔が来てるのは知ってるんでしょう?」
話を逸らさなきゃ。私の心臓が持たない!
嘘をついているという罪悪感よりも、迫真の演技すぎて勘違いしそうになる。
見せかけの仲良し夫婦に、瑛輔がこんなに乗ってくるとは思わなかった!
「それがね、部屋から出てこなくて。ごめんなさいね、せっかく来てくれたのに」
「うーん。仕方ないわね。晃太にはまた改めて……」
対面は見送ろうかと思った時だ。
晃太が二階から降りてきた。足音で分かる。不機嫌な顔が目に浮かぶ。
「晃太、降りてきて挨拶しなさい。お姉ちゃんの婚約者の方だぞ。じきにおまえの家族にもなる、瑛輔くんだ」
お父さんのはっきりとした言い方に内心焦る。
思春期真っ只中の晃太との接し方には私も未だに迷う時がある。
性別も違うし歳も離れているから、距離感が難しいのだ。
すると、瑛輔が晃太と目線を合わせるように1歩前に出た。
「初めまして、大慈瑛輔です。 晃太くんのことは、お姉さんからよく聞いているよ」
「晃太」
「……晃太です。 あんた、姉ちゃんを裏切ったら許さないから」
「こ、晃太! そんな言い方…」
心配していた通りになって慌てる私は瑛輔に止められる。
「俺は絶対、凜を裏切らない。晃太くんの大切なお姉さんのこと、俺がもらってもいいか」
「瑛輔…」