クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「……凜? 起きてたのか?」

リビングに入ってきた瑛輔は、いつもならとっくに寝室にいるはずの私の姿を見つけて驚いたような声を出す。

今まであなたは、どこで何をしていたの?…なんて、聞けるわけない。

「凜、大丈夫か? 具合が悪いのか」

彼は私の正面に回り込んで膝をつき、顔を強ばらせてこちらを見つめた。

「…触るぞ」

何も言わない私を訝しげに覗き込み、自分の手のひらを私の額に当てようとする。

私はほぼ無意識にその手を取った。
瑛輔はぴくりと反応して、分からない、という表情で手を止める。
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