クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
その時は突然やってくる。
両親が、今の職場を辞めてもいいと言うのだ。
どういう風の吹き回しかと思ったら、条件に『結婚』を突き出してきた。
なるほど、そういう魂胆か。だが俺も、それで民間に移ることを許されるならと承諾した。
それから間もなく、誰でもいいと相手探しを放任する俺を見かねた祖父が、1枚の写真を持って訪ねてきた。
『文月凜。 覚えているか? じいちゃんの親友のお孫さんで、昔よく遊んだ凜ちゃんだ。あんなに小さかった子がえらい美人さんになって、じいちゃんびっくりだよ』
祖父の言葉に、俺は信じられない気持ちで写真を受け取った。
大人になって随分と変わったはずなのに、あの頃と同じ笑顔で映る凜。強かで魅力溢れる表情に、少しのあどけなさが残る。一瞬で、当時の記憶が甦った。
『瑛輔。結婚相手、凜ちゃんはどうだ。おまえ昔からこの子のこと好きだっただろ? 文月家は今、会社が大変なんだそうだ。うちからの支援を引き換えにした政略結婚にはなるが……』
両親が、今の職場を辞めてもいいと言うのだ。
どういう風の吹き回しかと思ったら、条件に『結婚』を突き出してきた。
なるほど、そういう魂胆か。だが俺も、それで民間に移ることを許されるならと承諾した。
それから間もなく、誰でもいいと相手探しを放任する俺を見かねた祖父が、1枚の写真を持って訪ねてきた。
『文月凜。 覚えているか? じいちゃんの親友のお孫さんで、昔よく遊んだ凜ちゃんだ。あんなに小さかった子がえらい美人さんになって、じいちゃんびっくりだよ』
祖父の言葉に、俺は信じられない気持ちで写真を受け取った。
大人になって随分と変わったはずなのに、あの頃と同じ笑顔で映る凜。強かで魅力溢れる表情に、少しのあどけなさが残る。一瞬で、当時の記憶が甦った。
『瑛輔。結婚相手、凜ちゃんはどうだ。おまえ昔からこの子のこと好きだっただろ? 文月家は今、会社が大変なんだそうだ。うちからの支援を引き換えにした政略結婚にはなるが……』