クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
辻さんの気迫に気圧されて俺は押し黙る。
「経験者の俺が言うんだ、間違いない。こういうのは早い方がいい」
「辻さん……何があったんですか」
「それは聞いてくれるな」
辻さんは身を縮ませる。
迷ってる暇は無いということか。
「まずはしっかり働け!今日は政治家の公演の先着だ」
俺の肩を勢いよく叩いて辻さんはデスクを離れていった。
力加減を間違えてる…肩を押さえながら俺は思う。
凜に会いにいかなければ。
凜は『妻の役割』を与えてほしいと言った。俺はそんな義務感だけで凜を抱きたくない。
凜が心から俺に身を任せてもいいと思えるまでいくらでも待つつもりだった。
凜が大切で、妻だからという理由だけで彼女を縛り付けたくは無いのだ。
俺は凜が好きだ。
それはトップシークレットで、だけど大切に思っていることは伝えなければ伝わらない。
退庁後、その足で文月家に向かった。
インターホンを鳴らすと1番外の門扉が開き、まずは門前払いされなかったことにほっとする。
玄関から出てきたのは凜の弟だった。
俺の顔を見るや否や、あからさまに嫌そうに顔を歪めて「何か用ですか」と低く言う。
「晃太くん、忙しい時間に訪ねてしまって申し訳ない。 …凜はいるかな」
「……姉ちゃんなら部屋にいますけど」
「会いたいんだ。お姉さんに俺が来たことを伝えてくれると嬉しい」
「諦めた方がいいと思いますよ」
「それは、どういう…」
「経験者の俺が言うんだ、間違いない。こういうのは早い方がいい」
「辻さん……何があったんですか」
「それは聞いてくれるな」
辻さんは身を縮ませる。
迷ってる暇は無いということか。
「まずはしっかり働け!今日は政治家の公演の先着だ」
俺の肩を勢いよく叩いて辻さんはデスクを離れていった。
力加減を間違えてる…肩を押さえながら俺は思う。
凜に会いにいかなければ。
凜は『妻の役割』を与えてほしいと言った。俺はそんな義務感だけで凜を抱きたくない。
凜が心から俺に身を任せてもいいと思えるまでいくらでも待つつもりだった。
凜が大切で、妻だからという理由だけで彼女を縛り付けたくは無いのだ。
俺は凜が好きだ。
それはトップシークレットで、だけど大切に思っていることは伝えなければ伝わらない。
退庁後、その足で文月家に向かった。
インターホンを鳴らすと1番外の門扉が開き、まずは門前払いされなかったことにほっとする。
玄関から出てきたのは凜の弟だった。
俺の顔を見るや否や、あからさまに嫌そうに顔を歪めて「何か用ですか」と低く言う。
「晃太くん、忙しい時間に訪ねてしまって申し訳ない。 …凜はいるかな」
「……姉ちゃんなら部屋にいますけど」
「会いたいんだ。お姉さんに俺が来たことを伝えてくれると嬉しい」
「諦めた方がいいと思いますよ」
「それは、どういう…」