クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
凜は大きな目をさらに見開き、予想外という表情をする。

「そんな俺の態度が、逆に凜を不安にさせてたんだよな。傷つけた。本当にすまない」
「ち、違うの、瑛輔!」
「なんだ?」
「実はあの日…瑛輔が女性とふたりでホテルに入っていくところを見たの。それで、私……」
「女性……ホテル……」

そこでハッとする。まさか、戸田のことか!?

「瑛輔ととても距離が近くて親しそうで…私、瑛輔のあんな風に笑う顔を見た事なかったから……」
「俺、そんなに笑ってたか…?」

たしかに、戸田は気を許せる同期だ。それに、女性というより男友達に近い。だから戸田とは一緒にいれるのだと思う。
そうか。凜はそれを見て……待てよ。それって、嫉妬したってことじゃないのか?
いや、そこまででなくてもいい。凜が少しずつ俺を意識してくれている。

そう考え出したら、頬が緩んで仕方ない。俺は隠すように手の甲を口元に当てて視線を彷徨わせた。
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