クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~


21時を超えたところで病院に着き、受付で名前を告げると面談室に通され、医師に説明を受けた。
瑛輔のお祖父様は病状の急変で救急搬送され、処置を受けて今は眠っているという。検査も兼ねてしばらく入院が必要だそうだ。
ひとまずは落ち着いているので安心していいと聞いて、瑛輔の肩からようやく力が抜けた。

私もほっと胸を撫で下ろす。面会時間は過ぎているが、一般病棟に移る前にお祖父様の顔を見てもいいと許可を貰った。
瑛輔とお祖父様をふたりきりにさせた方がいいかと遠慮しようとしたが、瑛輔が来てほしいと言うので私も一緒に病室を訪れる。

「ぐっすり寝てるな……」
「苦しくもなさそう。本当に良かった」

穏やかに眠る姿を見られたのは瑛輔にとっても良かった。目覚めたら連絡をしてくれるとのことなので、明日着替えなどの入院の準備をしてもう一度来院することにして、タクシーでそのまま帰宅した。車は隙を見て取りに行かなければならない。

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