クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「凜がいてくれなかったら、まだ病院着いてなかったかもな。ほんと、ありがとう」
私は堪らず席を立ち、瑛輔の頬に触れる。
「余裕が無くても情けなくても、瑛輔は瑛輔よ。私の自慢の旦那様で、大切な家族。寂しい時はそばに居るし、嬉しい時は一緒に喜びたい。涙を見せてもいいし、ひとりで頑張らなくてもいいのよ。辛い時は言って? 私に出来ることはなんだってするわ」
私の気持ちは伝わるだろうか。出来ることなんてたかが知れているけれど、辛い時に寄り添ってくれる人がいるだけで救われることもある。
私にとっての、祖父が亡くなった時に抱きしめてくれた男の子のように。
「凜…、泣かせるなよ…」
「だから泣いていいんだってば!」
「嫌だ…凜の前ではカッコイイ俺でいたい」
瑛輔は私の肩に顔を埋めて子どものように言う。
これも瑛輔の素直な気持ちなんだったら、まあいっか。
瑛輔が私の前で泣き喚く、なんてことはないだろうけれど、少なくとも、不安な時に1人で対処しようとはしないんじゃないかな。
「私を頼りなさい。格好つけの旦那様」
「ああ、頼りにしてる」
くぐもって聞こえた声は涙に潤んでいる。
瑛輔は泣き顔を見られないように、私は知らないフリをするように、どちらともなく唇を重ねた。
瑛輔は私をどう思っているのだろう。妻として、少しは好意を持ってくれているかな。
このキスは慰めと誤魔化しのため。分かっていても、優しい口付けと少し熱い体温に、別な意味が込められているのではと期待してしまうのだった。
私は堪らず席を立ち、瑛輔の頬に触れる。
「余裕が無くても情けなくても、瑛輔は瑛輔よ。私の自慢の旦那様で、大切な家族。寂しい時はそばに居るし、嬉しい時は一緒に喜びたい。涙を見せてもいいし、ひとりで頑張らなくてもいいのよ。辛い時は言って? 私に出来ることはなんだってするわ」
私の気持ちは伝わるだろうか。出来ることなんてたかが知れているけれど、辛い時に寄り添ってくれる人がいるだけで救われることもある。
私にとっての、祖父が亡くなった時に抱きしめてくれた男の子のように。
「凜…、泣かせるなよ…」
「だから泣いていいんだってば!」
「嫌だ…凜の前ではカッコイイ俺でいたい」
瑛輔は私の肩に顔を埋めて子どものように言う。
これも瑛輔の素直な気持ちなんだったら、まあいっか。
瑛輔が私の前で泣き喚く、なんてことはないだろうけれど、少なくとも、不安な時に1人で対処しようとはしないんじゃないかな。
「私を頼りなさい。格好つけの旦那様」
「ああ、頼りにしてる」
くぐもって聞こえた声は涙に潤んでいる。
瑛輔は泣き顔を見られないように、私は知らないフリをするように、どちらともなく唇を重ねた。
瑛輔は私をどう思っているのだろう。妻として、少しは好意を持ってくれているかな。
このキスは慰めと誤魔化しのため。分かっていても、優しい口付けと少し熱い体温に、別な意味が込められているのではと期待してしまうのだった。