クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「凜ちゃん……!!」
佐々木が庇うように前に出て、向かってくる水谷と対峙する。
「文月、逃げろ」
佐々木の囁き声は聞こえたが、危険すぎると思う。
私が走ったところで水谷は追ってくるだろうし、その過程で佐々木が怪我をしかねない。
丸腰に見えるけれど、一度誘拐されかけているし何をしでかすか分からない人間だ。
「駄目よ。佐々木を置いていけないし、今動くのは得策では無いと思う。…警察に連絡する」
次何かあったら迷わず110番するようにと、初めて瑛輔に会った日に言われたことを思い出しスマホに手をかけた。
「凜ちゃん、その男は誰? 前に一緒にいたあいつとは違うよね。あの男は警察なんだってね」
佐々木の背中に隠れ、通話を始める。距離はあるし、会話までは聞こえないだろう。通報はした。あとは警察が来るまで、無傷でやり過ごさなければ。
瑛輔のいない所でこんなことが起こって、彼は悔やみ自分を責めるかもしれない。
「ねぇ、隠れてないで出てきてよ。姿を見せて」
私は言う通り、1歩前に出た。佐々木は腕を引っ張って制したけれど、大丈夫というようにその手を外す。
「ああ、凜ちゃん! 会いたかったよ、ね、こっちにおいで。君と話をする場所を用意してあるから行こう」
「あなたと話すことはありません」
「凜ちゃんはいつも強かだね。そういうところが好きなんだ。だけど僕の言うことは聞いた方がいいと思うよ?」
「騒ぎになると警備員が来ますよ」
「騒がせないさ。そんな隙与えなければいい話だろ!?」
佐々木が庇うように前に出て、向かってくる水谷と対峙する。
「文月、逃げろ」
佐々木の囁き声は聞こえたが、危険すぎると思う。
私が走ったところで水谷は追ってくるだろうし、その過程で佐々木が怪我をしかねない。
丸腰に見えるけれど、一度誘拐されかけているし何をしでかすか分からない人間だ。
「駄目よ。佐々木を置いていけないし、今動くのは得策では無いと思う。…警察に連絡する」
次何かあったら迷わず110番するようにと、初めて瑛輔に会った日に言われたことを思い出しスマホに手をかけた。
「凜ちゃん、その男は誰? 前に一緒にいたあいつとは違うよね。あの男は警察なんだってね」
佐々木の背中に隠れ、通話を始める。距離はあるし、会話までは聞こえないだろう。通報はした。あとは警察が来るまで、無傷でやり過ごさなければ。
瑛輔のいない所でこんなことが起こって、彼は悔やみ自分を責めるかもしれない。
「ねぇ、隠れてないで出てきてよ。姿を見せて」
私は言う通り、1歩前に出た。佐々木は腕を引っ張って制したけれど、大丈夫というようにその手を外す。
「ああ、凜ちゃん! 会いたかったよ、ね、こっちにおいで。君と話をする場所を用意してあるから行こう」
「あなたと話すことはありません」
「凜ちゃんはいつも強かだね。そういうところが好きなんだ。だけど僕の言うことは聞いた方がいいと思うよ?」
「騒ぎになると警備員が来ますよ」
「騒がせないさ。そんな隙与えなければいい話だろ!?」