クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「佐々木、ぶつけたところは平気?」
私が尋ねると、うめき声とともに水谷が叫んだ。
「ぼ、僕の凜ちゃんが! 他の男の心配をするなんて…! 認めないぞ、凜ちゃんは僕の婚約者だ!」
すかさず瑛輔が締めつけを強くしたけれど、水谷はめげずに暴れる。
佐々木も言っていたけれど、本当に水谷のどこから力が湧いているのだろう。瑛輔が押され気味に見える。体勢を変えて再度抑えにかかるが、水谷は手を振りかざし自らの腰の辺りにやった。
「っ、ふざけんな、そんなもんまで持ってんのかよっ…クソッ……!」
「瑛輔!」
なに?何が起こったの?
日が落ち始めて建物の影になっているせいでよく見えない。
「凜ちゃんと結婚するのは僕のはずだった…文月の金も使い切ったのに、凜ちゃんは他の男と…」
「残念だったな。凜は俺の妻だ。おまえは凜の視界に入ることも許されない外道なんだよ。いい加減大人しくしろっての」
瑛輔のドスの効いた声が震えて聞こえるのは気のせいだろうか。
「文月、動くなって言われたろ。 すぐ警察も来るって…」
佐々木に制され、目を凝らしてみてもやはり動きは見えなかった。
そこでようやくサイレンが聞こえた。
滑り込むようにして到着したパトカーから警察官が降りてきて、水谷と瑛輔の元と、私と佐々木のところへ駆け寄ってくる。
水谷の身柄は引き渡され、瑛輔が立ち上がるのが赤い灯火に照らされて見えた。
「先輩! 大丈夫ですか!?」
少しだけほっとしたのも束の間、警察官のうちのひとりが切羽詰まったような声を上げた。
「大したことない。騒ぐな」
「いや、でも、救急車呼んだ方が…」
「いい。自分で行く。おまえらは早くそいつ連れてけ」
救急車…? なんで? 瑛輔が怪我をしているの…?
私が尋ねると、うめき声とともに水谷が叫んだ。
「ぼ、僕の凜ちゃんが! 他の男の心配をするなんて…! 認めないぞ、凜ちゃんは僕の婚約者だ!」
すかさず瑛輔が締めつけを強くしたけれど、水谷はめげずに暴れる。
佐々木も言っていたけれど、本当に水谷のどこから力が湧いているのだろう。瑛輔が押され気味に見える。体勢を変えて再度抑えにかかるが、水谷は手を振りかざし自らの腰の辺りにやった。
「っ、ふざけんな、そんなもんまで持ってんのかよっ…クソッ……!」
「瑛輔!」
なに?何が起こったの?
日が落ち始めて建物の影になっているせいでよく見えない。
「凜ちゃんと結婚するのは僕のはずだった…文月の金も使い切ったのに、凜ちゃんは他の男と…」
「残念だったな。凜は俺の妻だ。おまえは凜の視界に入ることも許されない外道なんだよ。いい加減大人しくしろっての」
瑛輔のドスの効いた声が震えて聞こえるのは気のせいだろうか。
「文月、動くなって言われたろ。 すぐ警察も来るって…」
佐々木に制され、目を凝らしてみてもやはり動きは見えなかった。
そこでようやくサイレンが聞こえた。
滑り込むようにして到着したパトカーから警察官が降りてきて、水谷と瑛輔の元と、私と佐々木のところへ駆け寄ってくる。
水谷の身柄は引き渡され、瑛輔が立ち上がるのが赤い灯火に照らされて見えた。
「先輩! 大丈夫ですか!?」
少しだけほっとしたのも束の間、警察官のうちのひとりが切羽詰まったような声を上げた。
「大したことない。騒ぐな」
「いや、でも、救急車呼んだ方が…」
「いい。自分で行く。おまえらは早くそいつ連れてけ」
救急車…? なんで? 瑛輔が怪我をしているの…?