クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「瑛輔…?」
暗くてよく見えない。私は警官の制止を振りほどいて瑛輔の方へ駆けた。
「凜、怪我、ないか」
「大丈夫よ。瑛輔が来てくれたから。 ねぇ、顔が真っ青よ、瑛輔?」
「大慈先輩!座りましょう、ゆっくりです」
警官が瑛輔の体を支えるように肩に触れた瞬間、瑛輔の体から力が抜け、崩れ落ちるように膝を着いた。
「瑛輔…!! ち、血が……刺されて! さっき、水谷が暴れた時…!」
瑛輔は今まで背筋を張っていたのが嘘のように横たえた。
「先輩、意識落とさないでくださいね。すぐ救急車来ますから!」
瑛輔を先輩と呼ぶ警官が脇腹を止血しながら言う。
「り、ん……大丈夫、だから、おまえの泣き顔は、もう、見たくない……」
「瑛輔!!」
私の事、見えてない。パニックになりかける私の横に誰かが座る。
「文月、声かけ続けよう。救急隊が来る。それまで頑張れ! この人の家族である文月がしっかりしないと」
「佐々木…、うん、っ、瑛輔、泣いてないよ、私。だからこっちを見て!」
瑛輔と目が合うことはなく、救急車のサイレンが聞こえだしたところで瞼が閉じた。
暗くてよく見えない。私は警官の制止を振りほどいて瑛輔の方へ駆けた。
「凜、怪我、ないか」
「大丈夫よ。瑛輔が来てくれたから。 ねぇ、顔が真っ青よ、瑛輔?」
「大慈先輩!座りましょう、ゆっくりです」
警官が瑛輔の体を支えるように肩に触れた瞬間、瑛輔の体から力が抜け、崩れ落ちるように膝を着いた。
「瑛輔…!! ち、血が……刺されて! さっき、水谷が暴れた時…!」
瑛輔は今まで背筋を張っていたのが嘘のように横たえた。
「先輩、意識落とさないでくださいね。すぐ救急車来ますから!」
瑛輔を先輩と呼ぶ警官が脇腹を止血しながら言う。
「り、ん……大丈夫、だから、おまえの泣き顔は、もう、見たくない……」
「瑛輔!!」
私の事、見えてない。パニックになりかける私の横に誰かが座る。
「文月、声かけ続けよう。救急隊が来る。それまで頑張れ! この人の家族である文月がしっかりしないと」
「佐々木…、うん、っ、瑛輔、泣いてないよ、私。だからこっちを見て!」
瑛輔と目が合うことはなく、救急車のサイレンが聞こえだしたところで瞼が閉じた。